昨夜のACLの一番の画は、ハリルホジッチの「講義」風景か??

昨夜はACL(アジア・チャンピオンズリーグ)3試合。浦和レッズは中2日でオーストラリアのシドニーでのアウェイ戦をドローで片づけ、グループステージ突破を決めて結構なことで。その一方で、FC東京はホームで完敗どころか惨敗、サンフレッチェ広島はアウェイ戦を落としてグループステージ敗退と、何やってんっすかね…という夜に。

FC東京に限らず、ではあるが、日本のチームはホームの試合で、展開が悪くなってもドローに持ち込むとか、そういうのが本当にヘタというか策がないというか。昨夜の試合も、試合序盤は相手も慎重な立ち上がりというか(一応、試合前の段階でグループ首位がFC東京だったんだし)固いムードだったんだが、その展開を続けていってもよいのにアッサリ先制ゴールを与えてしまう。後半に入っての2失点めなんて、中盤での横パス(しかも外から中への横パス)を相手にプレゼントしてしまってカウンターを受けて、これもアッサリ失点。この失点の流れなんて、少年サッカーの教材にしたいくらいの酷さ。この映像でキミたちがよくないと思った点を3つ考えて話し合ってみよう…てな感じで、ミーティングの格好の題材だろう。カウンターを受けた状況での味方選手同士のマークの受け渡しも、個人戦術的な応対も、非常にプアというか、よろしくない。いくらポゼッションを高めようとも、ミスやズレやボールロストは必ず出るわけで、その場合の対応や対処スキルがこれじゃぁ話にならんだろう。
攻撃面でも、スターティングポジションでは前田遼一と東を2トップの形で臨んだようだが、東の置きどころがフォワードになったのは一定のわかるけれども、とはいえ純然たるフォワードの選手ではないしアタッカーなりフィニッシャーとしての能力が高いわけではないし、その2トップとは言え、戦術や意図が感じられなさすぎ。中盤右の水沼との関係性もプランを感じられず、もしかして、そういう風に配置してみただけだったのか?? 実際、後半頭から水沼を下げて阿部拓馬を入れたことからも、うまく機能してないことをベンチが認識せざるをえなかったということだろう。だけど選手のパフォーマンスというより、この試合のプランなり戦略であったり戦術が感じられないんだけど。監督、コーチングスタッフの能力にも疑問符がつくなぁ。

そんなわけで、タイトルの「講義」風景とは、この試合の前半5分過ぎくらいに中継映像がとらえた光景。視察に来ていたハリルホジッチ先生が立ったまま、これまた立ったまんまのマインツの武藤(ケガのリハビリのために帰国中)とFC東京の森重(この試合、サスペンション)に、いかにも講義をしてるとしか見えない光景であったと。それが一番画になっていた印象。

ちなみにFC東京はグループ3位に後退したものの、次のグループリーグ最終戦、タイ(アウェイ)でのビンズオン戦に勝てば、もう1つの試合が最新順位表の1位と2位の対戦(2位の中国の江蘇蘇寧にとってはアウェイ戦)なので、グループステージ勝ち抜け可能。ガンバ大阪とサンフレッチェ広島が敗退してしまった以上、FC東京にはなんとか、グループステージを勝ち抜けて欲しいが。

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