U-20ワールドカップ…グループステージ突破はよかったがチーム戦術や戦略に疑問。

昨夜のグループリーグ最終節。わずか10分も経たないうちに2失点したところでは、さすがに大いにシラけさせられたが、堂安の2ゴールで追いつき、終盤はこのままグループステージ突破で終えたいイタリアに付き合ってドロー。日本はグループ3位ながら、グループステージ突破を果たした。
堂安の同点ゴールの(この試合の2ゴールめ)ぬるぬるドリブル…イタリアのディフェンダー何人も引きずったドリブリングからのゴールには大きな声と拍手が出ましたよ。近所迷惑だったかも(笑)

ただ、もちろん、試合の入りの悪さは、これはもう日本のチームのデフォというか、なんでいつもこうなんかね。イタリアの先制ゴールのような大きく速い展開と正確なクロスとフィニッシュは見事だが、いかんせん最終ラインの大ミスですよ。2ゴールめのフリーキックからの失点も、同じようなもん。選手のミスもあるが、そういう準備をちゃんとできてない采配にも大きな問題があるんではないのか。
そもそも、この試合を見ていても、イタリアとの戦術、戦略の差は歴然としたものがあるように見え、それって選手よりもチームマネジメントやコーチングスタッフ(要は監督の手腕)の問題ではないのか。常日頃からそういう部分に課題というか疑問を感じているが、昨夜の試合であらためて、そういうところを強く感じさせられましたね。
なんだかこの試合前、一部メディアによると、日本の選手に「したたかさ」が一番欠けている…みたいなことを監督がコメントしていたらしいが、もちろんそれは言えることではあるが、最もそういう部分や戦術や戦略が欠けているのは選手の方でなかろう、、、選手よりもまず、あなたたちでしょう、、、と思える。日本サッカー協会も、アンダー世代の監督・コーチは日本人指導者の育成の場というか、お試しなのかセレクトなのか、とにかくそういう場として(過去から今日までずっと)考え続けているようだが、いい加減、そういうところをどう思ってんだよ。なんとも思ってないのかね。変えようとしないのかね。選手たちの技術やスキルや(まだ大多数の選手とまでは言えないものの)メンタルやスピリットは随分伸びている。それを生かせないのは、ベンチであったりコーチングスタッフであったり、日本サッカー協会の方ではないんですかね。

この試合を見ていても、あるいは先日のウルグアイ戦を見ていても、相手の速いプレスや出足に対して、試合の中でフィットしていくというか、対応できる選手も増えてきた。増えてきた…じゃぁ困るんだが、パススピードを上げられたり、ウルグアイ戦の久保建英だってフィジカルで潰されてばかりいたが段々と相手をスクリーンするようになっていったり。それが一部の選手じゃなくて、ピッチの全員がそうならなければならない。それはそうです。だが、それと同じか、それ以上に、コーチングスタッフの力量や戦術や戦略の乏しさや底の浅さをなんとかしないことには、日本代表チームが世界大会で上位に食い込むことなんて、少なくとも何十年もありませんよ。
…実際、最近も会合の席(←もちろん仕事の)などでフットボールの話題になった時、そんなことを私はしばしば言ってますけどね。

3年後に東京オリンピックですよ。地元開催のオリンピックに、どういうチーム編成、チームづくりで臨もうとしているのか、日本サッカー協会のスタンスや姿勢や概念がまったく見えない。このU-20ワールドカップの監督指名を見ていてもね。

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