U-20…攻守ともにテーマが凝縮されていた1失点め。

本日、U-20ワールドカップのグループリーグ最終戦。この大会はグループ3位でも(他のグループ3位との争いで)次のステージへ進める可能性があるが、そのためには勝点4ポイントが必要と考えておくべきで(3ポイントでも進める可能性はあるが、、、実際、そういうケースも過去に幾つかあるし…)そのためには、イタリア戦で引き分け以上が必要であるし、何位抜けしたら次はどことの対戦かも大体見えてきた。

先日のいわば完敗だったウルグアイ戦だが、完敗は完敗だが、言うほど酷くはないというのが私の感覚ではあるんだが、この試合の1失点めに、日本がやれなくてはならないこと(攻撃面)と守備面での脆さ(改善しなくてはならないこと)の両面が凝縮されていたように思っている。
攻撃面については(もちろんウルグアイの攻撃)最終ラインからのフィードに、右サイドバックが裏に走り込んで見事なトラップ、、、ここで既に相手(日本の)左サイドバックを置き去りにしている…そこに相手センターバックが猛然とスライドして来たが、それを軽くいなして2列めの味方に折り返し、、、相手ディフェンダーのスライディング(シュートブロック)を軽く交わして柔らかい身体の動きでクリーンシュート、、、といった流れ。ロングフィードを受けた選手がサイドバックかウイングか、はたまたボランチかは関係ないだろう。要は、こうした少ないタッチとパスと個人のスキルで、フィニッシュまで持ち込んだ点。特にカウンターと形容するほどのものでもなく、ごく自然な流れ。こういうのを、日本代表(フル代表)はやれるようになる必要があるってことでしょ。ワールドカップで勝ち切れるためには。十分できますよ。今からでも。
守備面では(日本の守備対応)相手の最終ラインのフィードにプレッシャーやコース切りができてないことはもちろんだが、サイドバックの裏にボールを落とされた後の対応というか処理というか。センターバックが猛然とプレスに行ったんだが、そのカバーは?? スライドは?? 裏をとられた左サイドバックの動き、中盤底の動き、、、その辺ができてないでしょう。。。だから早く滑りすぎ(スライディングで飛び込みすぎ)って事態も発生する。こういうのって、ゾーンディフェンスがちゃんとできてないことの証左なんじゃないか。そもそも今大会のU-20代表はゾーンディフェンス戦術を頑張っているんだと思うが、形だけのゾーン守備に見えるし、ゾーンっていうのは守備面だけでなく中盤の構成でも攻撃時のセカンドボール対応でも共通する(流行りの言葉で言えば「共有」されるはずの)ベース、根幹要素でしょう。結局はゾーンの浸透がまだまだってことなんじゃないですかね。ゾーン守備のエキスパートと言えるコーチも日本でも出現してきたと思うが、中盤や攻撃面でもそれを踏まえた動きが出せるようになるには、まだまだ時間がかかりそうだ。
いずれにしても、そのウルグアイ戦での1失点めは、日本のチームのまだまだ度が露呈してしまったところではあるんだが、むしろポジティブに考えられる感じは私にはしております。とはいえ、悠長にかまえているわけではないですよ、もちろん。

本日のイタリア戦、20:00キックオフ。今夜はCSだけでなくBS(BSフジ)でもライブ放送があります。

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