ポジショニングが課題とされているのを、チーム独特の戦術がまだ身についてないから、と解釈するのは違うんじゃないか…

昨夜たまたまTBSの「スーパーサッカー」を見たんだが、スペインのレオネサに冬の移籍で加入して、ここ11試合(?)途中出場すら無い井手口のインタビューを流してくれたんで、興味深く聞かせていただいた。

井手口自身も、ポジショニングが課題と言われているようで、相手に食いつき過ぎるという点も含め、まぁその辺りは以前から見てる我々でも感じていたんだが、それってゾーン・ディフェンスの動きを育成年代で習得できてないってことでしょ。起因する部分は。言い換えれば、井手口かかわいそうなわけで。

移籍直後のプレーで既に、こんな風に指摘されているのに、そこから大きな改善も見せられていないんだろう。
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/index.php?e=2838

ところが番組では、レオネサの独特なトレーニング内容のごくごく一部を(ボールを使わないでスライドを続ける)映像でチョロっと一瞬見せただけで、チーム独特の戦術をまだ習得できないでいる、、、連携プレーがまだできないでいる、、、的な括り方をする。いや、だから、チームの戦術や連携についてもそうかもしれないが、井手口が言ってるのはそれよりもまず、ソーン守備のやり方がそもそもできてないから、ずっとお試し出場すらもないわけでしょ。
また、井手口自身の口から、ガンバ大阪では守備でも攻撃でも自由にやらせてもらっていた…という発言があり、それにも少々驚いたんだが、それがなによりの証左でもあり、要は、日本のクラブは育成年代はもとより、トップチームでも本当のポジショニング、ゾーンの基礎・基本だと思うが、それを指導できないでいるってことでしょう。
だからね、組織戦術は日本は悪くないとか、守備組織は通用したとか、昔から(ワールドカップ初出場の時から)日本国内あちこちで言ってる(言われてきた)けど、その頃から基本的に変わってないというか。。。
一方で、戦術的には遅れているという指摘も海外の指導者等から過去何度も指摘もされているわけで。。。要は、コンテンポラリーな戦術から立ち遅れているってことですよ。そう認識しなきゃ。その基礎・基本がポジショニングというかゾーンの動きだろ。
この番組の中でも、戦術イコール決まり事…というような感じの表現(伝え方)をしていたと受け止めたが、確かに決まり事もあるんだが、決まり事だけで戦術が成り立つわけでもない。なんか根本的に戦術に対する考え方、捉え方、理解や認識が間違ってるんじゃないか。
日本代表(フル代表)の監督およびコーチングスタッフを今後は日本人でいいんじゃないか…的な、また上っ面な声も聞こえてきたりするが、一番の部分はそこではなく、育成年代でゾーンの基礎・基本、概念を叩き込むことだろう。海外の指導者を招くとしたら、ナショナルチームに云々ということとは別に、まずはそこに着目すべきではないんかね。

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