どうしても勝利が必要なアルゼンチンだったが、クロアチアの順当勝ちといったところか。
2018.06.22
ワールドカップ、昨日(昨夜)の3試合ではアルゼンチンVSクロアチアが一番の注目カードだよな。
初戦は思わぬドローで勝点2ポイントをロストしているアルゼンチンは、初戦で3ポイントを獲得しているクロアチアとの対戦だけに、どうしても勝利が欲しいところ。試合前から気合の入った雰囲気がプンプン漂っていたが、戦略家・戦術家として名高いサンパオリ監督をもってしても、それも長続きはしない…のか。
クロアチアも好調な出だしだったか、キックオフから10分くらいで、(メッシを3トップの右に置いたりして)この試合で狙っていたと思われるサイドからの崩しが炸裂し、惜しいゴールチャンスを逃す。その後はクロアチアもさすがで、4バックの最終ラインの外側を中盤が埋める形ですぐさま対応、、、それでも今度は左から崩して、ゴール正面でガラ空きのゴールへのフィニッシュを外す、、、という次第。
クロアチアの方も、ダイヤゴナルの鋭いパスで惜しいチャンスを幾つも作り、前半はほぼ互角の展開か。ま、それでも私なんかにはクロアチアも優位に見えたけど。
後半に入ると、立ち上がりにゴールキーパーのボーンヘッドをダイレクトボレーで叩いてクロアチアもが先制。まだ十分に時間はあるのに、そこからの反発力がアルゼンチンに感じられない。。。
それでも惜しいフィニッシュシーンも幾つか作るんだが、そうこうしてるうちに、なんとも淡泊な守備、守備意識の低さからモドリッチにゴラッソなミドルを叩き込まれて2点のビハインドに。さらに終了間際にも追加点を許して3失点の完敗。
クロアチアの1点めが無かったらどうなったか…ってところはあるが、それでもアルゼンチンの勝ちはなかったんじゃないか。せいぜいドローだろう。あるいは1-0とかのロースコアでやっぱりクロアチアがモノにしていたかもしれない。それくらい、チームとしての熟成度、チームとしての戦いぶりに差があった感。
クロアチアは前評判どおりいいパフォーマンスだが、ダイヤゴナルの速いパスが目を引く。日本のチームでも日本人選手でも、あれくらいのパスは十二分にできるし、試合の中でもっともっとやればイイんだよ。もちろん、ダイヤゴナルに走り込む選手も必要なことは言うまでもない。身体の張り方といい、クロアチアの選手たちくらいの戦いは十二分に日本のどのチーム、どの日本人選手たちもできるはずだ。
また、クロアチアのシステムも基本フォーメーションは4-2-3-1のようだが、守備時は(この試合ではメッシを警戒してか左サイドバックの外に1枚配した)5-2-3-1の形であったり、4-1-4-1の形であったり、前線のプレスなりパスコース限定はセオリーどおり2枚で行ったり、1トップ+2枚の3枚で行ったりして、モダン。中盤セントラルが2枚の4-2-3-1は日本チームも同様だが、2枚のうち1枚がアンカー的に振る舞う点はよりモダンとも思うし、2列め両サイドが高い位置を取って3トップの形になる点も、より可変システムと見ることができる。
そういう視点においては、今大会で最も楽しませていただいた一戦のひとつだったように思う。
| trackback (0) |
この記事のトラックバックURL
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/2943
トラックバック