マジョルカ、久保健英の獲得したフリーキックと決勝ゴルで、6ポイントマッチで貴重な勝利。
2020.03.08
降格圏のマジョルカと、降格圏からわずか2ポイントしかないエイバルとの残留争い6ポイントマッチ。マジョルカとエイバルの勝点差は5ポイントの状況。
エイバルは前節に続いて乾をベンチ外に。マジョルカは3バックのシステムで挑んだ、エイバルのホーム戦。
マジョルカは3-4-2-1のフォーメーションと見る向きもあるかもしれないが、エイバルがボールを持つと早いポイントで5バックに、中盤はフラットな4枚、5-4-1という形を取る。前線は日本で3バックの場合によく見られる1トップ・2シャドーというより、攻撃時には3-4-3のような形。
久保健英は右サイドで、攻撃にも出る(攻撃時には中央にも入ってくるし左サイドにも動く)が、守備でも中盤フラットな4枚の形成や、深い位置まで下りてきての献身的なプレー。攻撃ではエイバルのハイラインと対峙しつつも、自分の周りにスペースもあり、これまで以上にボールを持っての仕掛けを何度も見せ、積極的に試合に入っていく。
ぶっちゃけ、マジョルカの試合はナンなんで、あまり熱心に観てなかったんだが、3バック(5バック)でしっかり守備を整備し、個々でも粘り強く、かつ集中力を持ってボールを跳ね返し続け、おいおい、これまでのマジョルカとは違うじゃないか、、、という展開。
そうこうしていると前半終了も近くなってきた時間帯で、久保が味方からの短いパスを受けてドリブリング、これには2人に塞がれてバランスを崩して倒れたんだが、すかさず起き上がって再びドリブリング、これがファウルを誘い、ペナルティエリア左外からのフリーキックを得る。このフリーキックは低く速いクロスだったんだろうが、ややカーブを描いてファーポスト内側に吸い込まれてマジョルカが先制。
後半、エイバルが攻め込むがアウェイのマジョルカのリードのままで推移していって残り15分を切ったあたり、1トップが下りてきて味方ボールをおさめ、そこに久保が絡んで入れ替わってハーフウェイライン手前から猛然とドリブリング。前には味方は居らず、マジョルカの1トップも猛然とダッシュ、、、久保のドリブリングはエイバル陣営のペナルティエリア前で3人に囲まれて潰されたが、マジョルカの右ウイングバックも猛然と駆け上がっており、そのこぼれたボールを拾って中央へ突進、起き上がった久保に渡してそのまま中央を横切ると、久保はやや右に流してエイバルのディフェンダー4枚が居る状況で右足からのショット、、、これがディフェンダーに足にわずかにかすってゴール左ポスト内側を叩いてゴールマウスに。見事なフィニッシュでマジョルカのリードは2点に。
この直後に脚が攣った久保は交替。アディショナルタイムにエイバルは右サイドでの切り替えしからのクロス(このクロスを入れさせた場面の対応はブーだが)にヘッドで合わせて1点差とするが、そのままタイムアップ。
マジョルカは今シーズンようやくアウェイでの勝点3ポイント獲得を果たし、まだ降格圏を抜け出さないものの、降格圏脱出にあと1ポイントとした。
久保のパフォーマンスはかなりよかったんじゃないだろうか。戦術的な期待にも十分応える内容だったかと。こんなマジョルカではあるが(!)なんとか残留させてシーズンを終えたいものですな。それが久保健英自身の大きな財産にも評価にも繋がるでしょ。
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