2007年6月1日、静岡でのモンテネグロ戦。
2020.04.21
「JFA.TV」で配信されている2007年の「キリンカップ」第1戦、モンテネグロ戦。第2戦は中4日で埼玉スタジアムでコロンビアと対戦した、この年の「キリンカップ」。
モンテネグロ戦は金曜日夜の試合で、さすがに静岡スタジアムには空席も目立つ。金曜日に静岡スタジアムへ集まるのは至難の業で、どこまで強気なんだが、ちょっとアレなんだか、今思っても何と言えばよいのやら。
2007年の日本代表は、前年にドイツ・ワールドカップで惨敗を喫して、オシム監督で再スタートを切ったところ。
2007年は7月にアジアカップがあり(その前は2004年開催だったんだが、この時だけ4年後ではなく3年後の開催…ヨーロッパ選手権とかぶらないため、というようなことだったかと)この2007年6月の「キリンカップ」はアジアカップ目前の仕上げという位置づけになる。
ちなみに2004年アジアカップは優勝したんだが、この2004年大会は何故かシード権が設けられておらず、オシム監督が就任後もアジアカップ「予選」をこなしております。
この試合のスタメンは、ゴールキーパーが楢崎、最終ラインは4バックで、中央に中澤と坪井、右サイドバックが駒野、左サイドバックが阿部勇樹、中盤センターに鈴木啓太と中村憲剛、中盤前目に遠藤保仁と山岸、2トップに高原と矢野貴章。
中盤の構成は、鈴木啓太がアンカー的な役割で、中村憲剛は機を見て高い位置へ、遠藤保仁もシャドーというより下りてきてゲームメイクする感じ。山岸は(それが持ち味だが)左サイドに張ってる感じ。ま、左サイドから中に入ってきてフィニッシュを狙う…ということだったろうが、そういうイイ場面も何度かあったが、基本的に左サイドに居るもんで、左サイドバックの阿部勇樹がオーバーラップできない…という感じも見られたのが前半。
いま見ると結構ロングボールが多い印象だが、決して縦ポンということではなく、縦に仕掛ける意識を持とう(ちょこまかパスを回してないでゴールをめざそう)ということだったんだろう。最終ラインの中澤も、スペースがあれば持ち上がったりするシーンも見られたし。
とはいえ、そのフィードボールが甘いし不正確だしクオリティもイマイチ。まだまだっすなぁ、、、という印象ですね。
高原と矢野貴章という組み合わせも意外な感じがするかもしれないが、矢野貴章のポテンシャルは感じさせるものがあるので、、、というところではあるが、もうちょっと技術やテクニックが無いと、あとスピードはあるんだが肝心な時のビュッというスピードが無いので、これでは国際試合では厳しいし、空中戦の競り方を知らないんじゃないか…的な印象も。守備(自軍ゴール前)での空中戦では頼りになる印象があったんだが、こうしてあらためて見ると、そんな印象に見えますねぇ。
試合の方は、前半にコーナーキックから遠藤保仁の高いクロスを中澤がヘッドで叩き込んで先制、さらに駒野の右からのクロスを高原がヘッドで見事に捻じ込んで追加点。前半で2ゴール奪ったが、そのままタイムアップ。
ま、着目点・注目点はいろいろあったが、いわゆる見どころ的にはやや乏しく映る試合だったかもしれない。
後半になると、山岸に替えて佐藤寿人を入れ、一時的に佐藤寿人は2列め左に入ったように見えるが、さらに高原を下げて水野晃樹を右サイドに入れて佐藤寿人と矢野貴章の2トップにしたり、最終ラインを阿部勇樹を真ん中に置いた3バックにしたりと、実験的なマネジメント。
モンテネグロは準備が十分でなく、やや歯ごたえに欠ける相手だったかも、、、という感じかな。
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