首位の横浜F・マリノスに挑んだセレッソ大阪、緊張感ある90分の攻防。

6連勝中で首位を走る横浜F・マリノス。昨夜はセレッソ大阪とのアウェイ戦。実はマリノスにとってアウェイでのセレッソ戦は「鬼門」らしく、、、また、実はこの3節のセレッソの対戦相手が川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ、横浜F・マリノスということで、上位3クラブとの連続対戦という日程になっており、セレッソの勝ち、ドローで迎えた3戦めであり、図らずもセレッソがリーグ後半の鍵を握る存在となっておった次第。
セレッソのフォーメーションは4-4-2。マリノスのシステムに対して4-4-2ではちょっと厳しくないか…とも思ったが、4-4のブロックをしっかり形成し、前線がハードワークしてマリノスの攻撃に対抗。そして迎えた30分過ぎ、マリノスの最終ラインから中盤センターへ付けたボールをまんまとカットし、そこから速攻、、、距離はあったんでどうかと思ったが、加藤がアウトにかかった見事なミドルを突き刺してセレッソ先制。

後半に入ってもいい戦いを続けるセレッソ。だが、これが90分続くか…と思ったところで、3枚替え。ブラジル人アタッカー3人を投入。追加点を狙うのはわかるが、その一方で守備面での圧力は大丈夫か…と思う間もなく、左サイドからパトリッキがゴール前に入れた速いクロスに、ファーから毎熊が入って来てワンタッチで落とし、タガートが沈めてセレッソ追加点。
いや~盛り上がる(笑)

ところがその10分後あたり、タガートが筋肉系を痛めてプレ続行不可能に。そのあたりからセレッソのバイタルエリアでの動きが落ちてきており、残り10分を切ったあたりでペナルティーエリア左角あたりからシュートコースが空いてしまっていたところをフィニッシュされ、ゴールキーパーのキム・ジンヒョンが辛くもセーブしたが前にこぼしてしまい、そのボールに詰められたところを山中が倒してしまってPK。VARの介入によって山中にレッドカード、セレッソは1人少なくなってしまう。

90分まであと5分。セレッソのリードは1点。
先ほどと同じようなシーンでペナルティーエリア左角からまた際どいシュートを打たれてしまうし、追いつかれるのが時間の問題か…セレッソが逃げ切れるか…というスリリングな攻防に。
ここで際立ったプレーを見せたのが、前節のサンフレッチェ戦ではスタメン起用で高評価のパフォーマンスを見せ、この試合では後半途中から(2失点めを喫した後で)投入された山根陸。アウトでズバリと前へ付けたり、巧みなポジショニングでセカンドボールをおさめて右サイドへ鋭いボールを展開するなど、効果的なプレー、、、そしてその展開されたボールからのアーリークロスをレオ・セアラがセレッソ守備陣との巧みな駆け引きからヘッドをマウスぎりぎりに捻じ込んで、とうとうマリノスが同点に追いつく。

あと5分あったらマリノスの逆転もありえたかもしれないが、ここでタイムアップ。最後まで緊張感ある攻防は2-2のドローで幕を閉じた。
セレッソにとってはプランどおりの戦いを実行できていたんだが、タガートの負傷が第1の誤算、続く1点差にされたPKを与えたシーンが第2の誤算だったろうか。実に惜しい一戦だった。

昨日の昼間に唯一行われたJ1の試合、コンサドーレ札幌VS鹿島アントラーズが、実況ブースの緊張感ある90分云々という盛り上げがサムい(イタい)と感じさせられたのと正反対。
両者の戦術的攻防も見応えある一戦だったんじゃないだろうか。

しかし山根陸だが、U-19に選出されたモーリスレベロトーナメントの時はここまでとは正直思っていなかったんだが、実に楽しみな選手が出てきた。

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