ロンドン・オリンピックの使用スタジアム。

「なでしこ」は最終戦の中国戦にも勝って、最終順位も1位となりました。本当お疲れさま…です。オリンピックの登録人数は、今回の最終予選の登録メンバーは、先日のワールドカップよりも少ない20人だったのだが、オリンピック本大会ではさらに少ない18人。大幅にメンバーを入れ替えた中国戦で新しい戦力が目についたかというと、どうでしょ。

宇津木が岩清水とセンターバックを組んだのだが、これが意外と安定してたように思うのだが。それくらいかなぁ。中盤のパスワークは割ときちんと繋がっていたような感じもするが、それはこの最終予選でずっと悪過ぎたのと、それが有機性とか推進力を生んでいたかどうかは疑問。それと、予選敗退が決まってしまった後でこの試合に臨んだ中国のプレスが緩かったことを差し引く必要がある。
本当は、このフル代表の「なでしこ」でもっと中心的な存在になるんではないかと思っていた選手がいたりするのだが、いつまでたってもどうもなぁ…っていう感じだ。これなら、そのさらに下の世代から頭角を現してくる選手を期待せざるをえないかも、だなぁ。来月に女子U-19代表のアジア選手権があるので、そちらも注目に値すると思うのだが。
あと、宮間がコンディションよくなかったんだと思うが、初戦のタイ戦に後半頭から出場して違いを見せたものの、その後はほとんど目立たずで。澤はもちろん大黒柱だが、宮間のゲームメイク、チャンスメイクがないと攻撃にイマジネーションや変化や鋭さがなくなるのは、2008年の北京オリンピックでも実証済みなんで。あの時はたぶん、左ひざを負傷して動けなくなってしまった。それがなければ、セミファイナルや3位決定戦はもうちょっとなんとかなったように思ったものだ。だから替えが効かないのは澤だけでなく宮間もそうなんで、本大会でアクシデントがあった場合にどうするか、ということも非常に大事。

さて、ロンドン・オリンピックでサッカー競技は使用する会場は、イングランドではロンドンのウェンブリー・スタジアム、マンチェスターのオールド・トラッフォード、ニューカッスルのセント・ジェームズ・パーク、コヴェントリーのシティ・オブ・コヴェントリー・スタジアム、スコットランド・グラスゴーのハムデン・パーク、ウェールズ・カーディフのミレニアム・スタジアムという素晴らしいスタジアムばかり。日本人にはスタジアムの素晴らしさも目を引くだろうな。先日の女子ワールドカップでのドイツの素晴らしいスタジアムが目を引いたように。そういうのが段々と、日本のフットボールスタジアムの整備に繋がると思う。


J2だが、今シーズンも大きく出遅れたコンサドーレ札幌が、石崎監督の粘り強いマネジメンとの成果かジワジワと昇格圏内に迫ってきて、今日は昇格圏内の栃木SCとのホーム戦。
栃木は中盤で効いていたパウリーニョがケガで離脱してしまい、残りの試合に暗雲立ちこめるところで注目の一戦となったが、コンサドーレが熱戦の末に勝点3ポイントを積み上げて、栃木に入れ替わる形で昇格圏内につけた。もちろんまだまだ先は長いのでどうなるかわからないが、過去には北海道に地元プロスポーツクラブの熱気を巻き起こしたコンサドーレ札幌には、何か頑張って欲しい感覚があったりする。その後のプロ野球チーム上陸後の不遇(不当)な扱いがあったりするので、なおさら。ま、クラブ経営としてはたいへん問題が多かったわけではあるが。
栃木SCも最近のFC東京との2戦も非常にいい戦いで、今シーズン当初から結構注目して楽しませてもらっている。昨シーズンからの充実ぶりは素晴らしく、松田監督の手腕だろう。そのFC東京との2戦めで、実はリカルド・ロボよりも重要だったと思われるパウリーニョが負傷してしまったのだが、ちょっと苦しいだろうが、昇格の可能性はあると思うんだよね。ジェフ千葉がまたモタモタしているんで、FC東京はたぶん昇格してしまうだろうから(ヨタヨタしているけれど)残りの2枠、コンサドーレ札幌、徳島ヴォルティス、栃木SC、そしてサガン鳥栖という、(コンサドーレ以外は)新しい顔ぶれになったりすることをちょっと期待したりする。ジェフ千葉には悪いけど。
ま、昇格するにもタイミングというものがあって、せっかくJ1に昇格してもクラブ経営との絡みで(昇格が時期尚早で)強化もさしてできずにJ1シーズンに臨んで、たいへん苦しいことになるケースもあるのだが。今シーズンのアビスパ福岡もそう。その辺が非常に難しいところだ。

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