アタッカーにはやっぱりシュート技術。
2012.05.04
日本人選手には確かに2列めで優秀なクオリティ高い選手が多い(次々に輩出される)が、そこでさらにもう一段アタッカーらしいというか脅威を備えた選手になるには、簡単に言えば得点能力ということになるのだが、そこにはシュートの技術、キックの技術と自信が不可欠なんではないかと。
清水エスパルスVS鹿島アントラーズを見ていて、前節のFC東京戦に続いて2試合連続で決めた高木俊幸のスーパーゴールからつくづく思う次第。FC東京戦では1人少ない状況から相手ディフェンダーの圧力を受けながらもゴールネットに突き刺した貴重なゴールだったし、鹿島アントラーズ戦では相手ディフェンダー(岩政)と相対しながら、斜め後方からディフェンスのサポート(小笠原)が厳しくアプローチしてきた状況で、フェイントからショットを放つスペースと間(ま)を作ってのゴールマウスぎりぎりに沈める見事なゴール。東京ヴェルディ時代からキックには定評のあったところだが、最近とみにシュート技術が高まり自信もついているんではないだろうか。でなければ、あんなゴールはできない。鹿島アントラーズ戦ではそのゴールの後、カウンターからディフェンダー2人を越すパスを送り、大前のダイレクトシュートというファインゴールも生み出した。ゴドビ監督が試合後に、若い選手によるインクレディブルなゴールと賞賛したとおり。あのパスにしたって、あそこでピタリと合わせる(それをダイレクトで叩き込んだ大前も見事)パスを送れるのもキックに自信のある故のことだろう。その大前にしたって、高校サッカーからプロに入ってドリブルでやっていけるんだろうかと思ったりしていたが、キックやシュート力が備わって、フリーキックを直接決めたゴールも結構あるし、やはりアタッカーはこうじゃないといけない。国際試合で、それも代表チームだったりすれば、それがどんなにチームを救い、後ろを助けることになるか。だからロンドン・オリンピック代表チームでもパスワークに優れた選手でなく、こういう選手(フィニッシャーとなれるモノをもった選手)を選ばなきゃ…ではないのかな。
それにしても、その高木俊幸のゴールの時の岩政の対応…日本のセンターバックらしい典型的な対応というか、相変わらずリトリートしてるうちにズドン!で…小笠原が後方から猛烈にシュートブロックに入ってきたのは当然というか流石というか、流石というのは小笠原が素晴らしいというよりも、流石に小笠原は国際経験が豊富なんで、それじゃヤバいんだよ的な、というか…岩政も何度も代表に呼ばれているんだが、あの対応じゃ代表のセンターバックは無理だよね。
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