リッピ監督を沈黙させたかったが…

ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)Round 16、FC東京と対戦する中国の広州恒大の監督に就任したばかりのリッピ氏が前日公式記者会見で…名前を間違えないために背番号で言うが「11」「39」「10」「8」「4」が気になっている…と発言したとのこと。

さすがにわずかな時間でもよく見ているな、という感じ。「11」だけはどうかなと思うけどね→で、実際の試合でもそうだったわけだが。「8」もだけどね。
高橋秀人をセンターバックで起用するというのは事前に聞いていたが、やっぱり中盤セントラルの方がよかったんじゃないかなぁ、と私は思うんだが。
でもって、とにかく柏レイソルもFC東京もアウェイで勝てず、日本のクラブチームはRound 16で全滅。ベスト8に1チームも進めないという体たらくとなった。いつも言ってるように、普通にやれば勝てる相手なのに…ま、中国や韓国のアウェイでの戦い(それも一発勝負となればなおさら)不思議な失点は必ず1つはあるので、最低2点は奪わなければならないわけで。しかしこうもアウェイで普段のプレーができないことには、さすがに危機感というか問題意識を持たなくてはならないだろ。レフェリーの謎のジャッジもあるし、ピッチも日本のJリーグのスタジアムのようではないし、とにかくいろいろあるわけだが、情けないっちゃぁ情けない…そう言っても仕方ないだろう。考えなきゃイカンよ。どんな思いで(チームを超えて)日本のフットボールフリークやファンやサポーターが(自分がサポートするチームでなくても)この戦いを見つめて念を送っているか、わからんかね…Jリーグの各クラブ。みんな、Jリーグの代表だと思って見てるんだよ。日本サッカー協会もJリーグも、何か声明でも見解でも出してもらいたいね。何もしないんだけどね。浦和レッズとガンバ大阪と、日本のクラブが2年連続で優勝した頃には明らかに熱があった。いまはそれが無い。
一方で、どうしたって中東の勢力の強いアジアサッカー連盟は、日本、韓国、中国、オーストラリア等のいる東アジアブロックに(こちらも近年金満の)ウズベキスタンを入れてきやがった。Round 16 までは東アジアと西アジアにブロックを分けて対戦が組まれる形式なんで。今大会、東アジアブロックでベスト8に進むことになったのは、そんなわけでウズベキスタン、オーストラリア、韓国、中国の各1チーム。それだけ拮抗しているって言やぁ、まぁそうだけどね。
日本のチームはセンターバックの弱さ、それと攻撃のフィニッシュ(仕上げ)の部分での凄み不足、アイディア不足、イマジネーションの無さ、それが非常に目につく。それと、昔、我々がプレーしていた頃から存在していた表現が全くもっていまだに当てはまるのだが、いわゆる「きれいなサッカー」を逸脱してない。それじゃぁ、ここでは「質」はどうでもよくて(そんなものよりも)とにかく「戦い」なんであって、そういう場というかステージなんであって、それを勝ち抜くのは困難。柏レイソルの田中順也も、私は好きな選手なんだが、折角(そこは十分ファイトしてくれて)フォワードらしく粘ってシュートにまで持って行って、そこで右足で打ってくれよ~って感じだったなぁ。別のシーンでも、よい受け方をして交わして…決めてくれよ~捻じ込んでくれよ~人のいない所へ送りこんでくれ。それは田中順也だけじゃないけどね。何で日本の選手は相手ゴールキーパーや、ゴールキーパーがいないマウスの中の相手選手にわざわざぶつけるのか、わからん。それはJリーグの試合でもよくある光景だし、いっつも強烈な弾道をぶつけているんだが、そんな強烈なショットは不要であって、ボテボテでもフワッでも、とにかく人のいない所にボールを持って行けばいいんだが。
ただ、選手たちのスキルや経験やスピリットの点だけでなく、Jリーグのクラブには(もはや慢性的な??)構造的な課題があるわけで、そこを真剣に考え対処しないと、ということ。そこはJリーグ(日本プロサッカーリーグ)として、日本サッカー協会として、どのように真剣に取り組むのか、ということ。それなくしては、とにかく金に物を言わせて世界中から選手をかき集めてくる他国のクラブに勝てなくなってしまう。面白いフットボール、いいフットボール、、、というだけでは食いついて来ない層が多いのは、それはある意味で(程度の違いはあれど)万国共通みたいな部分だろ…海外での放送権料も得ていこうとしているんだったら、そこも意識しないと。

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