昨夜は天皇杯3回戦が開催されたわけだが。

2回戦が終了した段階であちこちで指摘されていたんだが、あらためて、対戦カードと試合会場のこのムチャクチャはどうかしてる。

その最たるものが、札幌で行われたAC長野パルセイロVS横河武蔵野FCで、ついでに言えば、横河武蔵野FCはJFL(日本フットボールリーグ、実質3部リーグ)の次戦が中2日の13日に沖縄だ。気の毒しか言いようがない。このほかにも、FC今治VS町田ゼルビアは広島だし。どうしてこういうことが起きるかというと、こっちが当然勝ち上がるだろうというスタジアムしか押さえてないから。AC長野パルセイロには普通にコンサドーレ札幌が勝つ予定だったし、FC今治には普通にサンフレッチェ広島が勝つ予定だったというわけだ。こういう発想と仕込みのため、ファジアーノ岡山VS名古屋グランパスも富山だったし(ファジアーノ岡山にカターレ富山が勝つ予定だった)カマタマーレ讃岐VS浦和レッズは佐賀(カマタマーレ讃岐にサガン鳥栖が勝つ予定だった)で行われた。
なんとまあ不細工なことか。もうちょっと普通に手を尽くしてはどうなのか。それに、そもそも2回戦が終わったのは1ヶ月も前なんであって、その間(一応、何も起きないと思いつつ様子を見ていたのだが)何にもしてないのが凄い。もっとも、スタジアムっていうのは世間で思われているほど空いているものではなく、実はビッシリ使用予定が入っているもの。だからすぐに捻じ込むことができるわけではないし、一応「興行」なんであってプロモーションに1ヶ月もないというのは無茶なんだが(それに発券済みチケットだってあるわけだし)それでも、札幌で行われたAC長野パルセイロVS横河武蔵野FCにスタジアムを訪れた観客数を見てみろよ!!ってな話だ。
あまりに素人過ぎないか、日本サッカー協会、というより日本サッカー協会の天皇杯担当者。
中村俊輔の実に見事な2本の直接フリーキックのゴールが炸裂した「横浜ダービー」横浜F・マリノスVS横浜FCだって、なんで横浜国際(日産スタジアム)でなんないといけないわけ?? 三ツ沢(ニッパツ三ツ沢球技場)でいいじゃんか。その方が観戦する方も楽しいし盛り上がるだろう。それとも何か? ミッドウイークの夜に、新横浜まで何万人もが「横浜ダービー」へ駆けつけると思ってたのか?? まだそういう集客力が横浜F・マリノスと横浜FCにあると?? それは余程、Jリーグを観察してないんだね。日本のサッカーをちゃんと見つめ真剣に取り組んでる?? サラリーマン風情にしか見えないな。足を引っ張ってるとしか思えない。

4回戦の対戦カードはドローで決めるんだそうだ。それは多少の改善だろうな。これまでは開幕時のトーナメント表で固定だったから…そしてそのトーナメント表も一体どう決めてんだ? っていうくらい作為(もしくは諸般の都合)丸出しに見えるものだったし。で、その4回戦のドロー(実質、4回戦以降のトーナメント表のドローになるよね?)は、今年ナビスコカップ(TV放映権を持つフジテレビの意向? アイディア? なんだろうが)が行ったように、公開ドローで行うべきだ。ほとんど誰も取材に来なくてもいいんじゃない。TVで紹介されなくても。大事なのは、密室のドローとならないようにすること。是非そう願いたい。

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