続・NHKの中継について。

昨日は天皇杯のクオーターファイナル4試合。NHK-BSでライブ中継2試合、録画中継2試合。録画中継の最後の試合はPK戦まで進んだ(延長戦からサブチャンネルで放送)ので、見終わったら23時…

どの試合も、リプレイを素早く出そうとしていることはとてもよくわかった。ゴールシーンの直後には、別アングルのリプレイを3つ続けてクイックリーに流すのをデフォルトにしようとしているみたいで、それもなかなかよかった。もうちょっと要求させていただくなら、別アングル映像はまだあるでしょ?ってこと。スタジアムに設置したカメラ数はもっとあるはずで、それらのカメラが全てゴールシーンをとらえているとは思わないが、それでも。海外じゃ、5アングル、6アングル連続だよ。一方で、ゴールシーンでない場面では、明らかにゴールシーンの時よりもリプレイは少なくてよいと考えているフシがないですか?? リプレイは基本1つしか流さない方針(それも別アングルのリプレイを使っているのはGJだが)のように見て取れる。その辺がとっても日本的だなぁ…そういう差別、区別をしないように。ゴールシーンであろうとなかろうと、よいプレーは何度リプレイがあってもよい。
試合の動きが中断しているタイミングで、ここぞ!とリプレイを突っ込むのは、何度かそういうトライはあったが、まだまだですな。
ゴールシーン直後であっても、ゴールシーンではないがリプレイを流す場合であっても、試合の動きが中断しているタイミングでであっても、選手の表情を(結構長く)見せたがるのは、これはもう日本人(日本のTV屋)のクセというか根幹的な性質ですな。そんなもん何秒も何秒も映しているんだったらリプレイ流せよ、って思うんだが。だから何の「中継」をしているのかということ。「人」を「人間像」を(をも)伝えたいってか!?? それは私なんかには違う。そういう見せ方、映し方をしなくても、そういう部分は十分に伝わるし感じ取れる。そういう古臭いのは変えて欲しい。フットボール中継でいまだによくある、ロスタイムに入るあたりでスタジアムの電光掲示板の時計を印象的というか叙実的に結構な尺をとって映し出す…あれも不要です。
ちなみに名古屋グランパスVS横浜F・マリノスのPK戦では、やはり途中からリプレイを入れなくなった。ディレクターがリプレイよりも選手の表情をとらえろ!とかってスイッチャーに指示でもしたのか?? だから全然違うんだよ。最後にPKを外した田中隼磨のキックは、幾つものアングルで異なる映像を流してみせたぞ…ほら、あるじゃないか、もっともっと別アングルの映像。。。

そんな話ばっかり書いてしまったが、名古屋グランパスVS横浜F・マリノスでは、ゴールキーパーの楢崎が実にスーパーだった。楢崎を見ていて120分間が退屈しなかったようなものだ。金崎は、キックのアイディアはとても面白いし、そのアイディアやイマジネーションは私なんかの感覚的に賛同するところが大きいんだが、キックの技術がそのアイディアについていってるのかなぁ…もったいない。
セレッソ大阪VSガンバ大阪では、杉本や南野といった若いアタッカーが、ガンバ大阪の守備に囲まれてほとんど何もできなかった。まだまだ、だよね。後半から入った柿谷は、ピッチインして4-5分で、見事なトラップ(相手が激しく寄せてきているところを巧みなトラップ)で交わして、ゴールキーパーの股抜きショットを決めたのは素晴らしかった。決勝ゴールとなった家長のヘッドに繋がる遠藤のボールは、実に素晴らしかった。
大宮アルディージャVS柏レイソルは、ロスタイムに決めた工藤のヘッドは、これぞストライカーって感じで素晴らしかったが、マーカーの身体の寄せ方はどうだったんだろう。当然、競りに行っているのだが、工藤に先にジャンプされ、身体を寄せ切れなかったんじゃなく弾き飛ばされていたんだが。
最後にもう1つ、日本人のアタッカーは、若い選手も(日本代表でプレーしたことのある)中堅の選手でも、フィニッシュの1つか2つ前までのいいプレーをしたのに、その後の動きが足りないんでは。そこまでのプレーで止まってしまっている(もしかして満足している?)場面が何度も目についた。次への動き出し、動き直し、ここに寄越せ…俺がフィニッシュする!的な部分がかなり劣るかも。これでは代表には選出されないし、海外クラブからもオファーは来ないだろう。フィニッシュのシーンだけでなく、折角ドリブリングでいい位置まで入って行っても、そこでのキックの選択と技術や、マーカーを振り切ったり一瞬外す技巧というかセンスというか、とにかくそうしたあれこれの創意工夫が足りないんじゃないか。そういう観点からすると、多くの人が評価している鹿島アントラーズの大迫のオリンピック代表から漏れた以降のパフォーマンスは、そうした選手たちよりも明らかにクラスが上に到達している。代表チームに呼んでもいいかもしれない。他のニューフェイスというか若い選手たちはまだまだ全然無理だし、これまで呼ばれていた選手もこのようなパフォではもう呼ばれないだろう。

| trackback (0) |

この記事のトラックバックURL

http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/936

トラックバック

▲ページのトップへ

CALENDAR

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

<<前月 2024年11月 次月>>

Back Number

これ以前の記事はこちらから

Recent Trackback

Profile

▲ページのトップへ