見入ってしまったミランの守備。
2013.02.22
先日のチャンピオンズリーグ、ミランVSバルセロナ。ホームのミランがまんまと(?)2-0で勝ち第2戦へ向かうわけだが、見入ってしまったのはミランの守備の見事さ。
確かにポゼッションでは大きく差をつけられた。ホームで引きこもって…という向きもあるかもしれない。しかしバルセロナのボール回しに対して、4-4-2(ないしは4-1-4-1)の3つのラインを形成して守備網、守備ブロックはとうとう全く破綻を起こさなかった。何しろ、バルセロナの枠内シュートが「0」らしいんだから。
3ラインの守備ブロックっていったって、引きこもってんじゃない。最終ラインが堅いと見たバルサが開かせようとワイドに展開しても、最終ラインが即座にスライドするとともに、中盤のラインが最終ラインをサポートしてブロックに隙を生まず。解説者が安直に、一方に寄せておいて(薄くなっているはずの)逆サイドに…などと言っても、そんなことはとっくに見通し済み。中盤のラインやトップまでもがプレスバックしてきて、スペースや時間を与えず。それでいて、攻め上がる時は攻め上がる。押し込む時間帯もきっちり作る。例えば日本のチームだったら、攻め上がるっていっても2トップだけだったり、2トップ+1人か2人程度だろうが、そんなんじゃない。2点めのムンタリのゴールなんて、逆サイドにあそこまで駆け上がっている勇気とチャンスをとらえる眼があってこそだろ。
ま、確かに1点め(先制ゴル)はシュートの前にハンドがあったみたいなんで、あのゴールがなければ2-0にはならなかったかもしれない。それでも、この試合でバルサがゴールマウスをこじ開けるのは、90分フルタイムを費やしてもおそらく不可能だったんではないか。
2-0で迎える第2戦だが、ささてどうなりますやら。がぜん大注目。どっちが次へ駒を進めるかということもあるが、今度はアウェイでミランがどういう戦術、パフォーマンスを見せるのかという点で。
とにかく、守備的ではあっても、こういうパフォーマンスは見てて飽きない、頭の体操になる。こういうのはアンチ・フットボールでは全然ない。
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