このデビュタント・ボールに参加するデビュタントたちは、それぞれ世界でも一流のHC(オートクチュール)ブランドのドレスと、120年の歴史を持つスイスのハイジュエラー、アドラーのジュエリーを身にまとって“社交界デビュー”となります。彼女たち自身の美しさもさることながら、これだけのHCドレスと本物のジュエリーが集まっているのを見るだけでも、華やか。そんな、“一般人が滅多にお目にかかれないHCドレス”を、ピックアップし、ご紹介して参りましょう。
トップバッターはレバノンの政治家の家系から、日産のゴーン社長とは親戚に当たる家柄のお嬢様です。同国のデザイナー、Ceorges Chakraのドレスは長く光る麦わら色のチュールドレスに、スワロフスキーのクリスタルとつや消しゴールドのビニル素材のボレロつき。エキゾチックな顔立ちに非常にモダンな印象のドレスが独特の雰囲気でした。
アドラーが合わせたのは、ピンクゴールドに合計27カラットのダイヤモンドのネックレス、ブレスレットとイヤリングのセット。ダウンのヘアスタイルも多い中、すっきりとまとめた髪に長く揺れるイヤリング、ホルターネックのスワロフスキーが美しくマッチしていました。
ひときわ目立っていたひとりが、女優のお嬢さんでロンドン在住の、ブラジルからのデビュタント。その、誰もがひきつけられるビビッドなアゼリア色のワンショルダードレスはバレンチノHC。アドラーはピンクゴールドに2つのオパールとサファイヤ、ダイヤのイヤリングと、ダイヤの入ったイエローゴールドのブレスレットを合わせました。
ドレス姿の彼女に、メディアのカメラマンたちは一斉にフラッシュを浴びせますが、彼女はまったく臆することもなく、ポーズを取っていました。それにしても、16歳でこの大人っぽさ・堂々としたふるまいは、ドレスや豪華な巻き髪、長身、抜群のスタイルという要因からだけではなく、いったいどこから来るものなのでしょうか……(少しでも大人っぽさを分けて欲しい私なのでした)。
今回、日本からのデビュタントは、政治家をお父様に持つ19歳の大学生。カルバンHCのドレスは、ストラップのないオーガンザサテンの黒いドレスに、レース刺繍のベストを重ね合わせると、セクシーさに上品な味が加わります。微妙にバルーンのような加工のすそからくるぶしが見える長さでした。東京にもブティックを持つジュエラー、アドラーによる計57カラットの趣向を凝らしたイエローダイヤモンドとセットのイエローゴールドジュエリーが、黒いドレスを華やかに引き立てました。
オスカー・デ・ラ・レンタのドレスでデビューしたのは、ハリウッドセレブと貴族を両親に持つアメリカからです。深いグレーという珍しい色ながら、シフォンでネックラインの刺繍が美しいドレスです。美しい長いブロンドを自然にダウンのままにしていました。そしてアドラーのジュエリーは、ホワイトゴールドとホワイトダイヤモンドのネックレスとブレスレット、イヤリングのセットです。
ベルサーチのクチュールドレスでのデビューは、ロシアとイタリアの血を継ぐ19歳の伯爵令嬢。イタリアを代表するカーブランド、Fiat創始者の孫でもあります。はちみつ色の≪幻覚≫という名のチュールは、涙のしずく型の透明なクリスタルビーズで刺繍が施されて、ドレープの入ったビスチェの外側から、これも刺繍がされたスカートが流れ落ちています。これにアドラーが合わせたのは、ホワイトゴールドのネックレスと楕円カットのダイヤモンド、そしてイヤリングでした。
一流HCドレスと言っても、超豪華絢爛というより、細部に工夫と創造性を凝らしたものなのですね。
いつか(いつ?)そんなHCを着られる、いえ、着こなせる日が来ることを願っている私なのでした。
レバノンのデビュタント。このドレスはなかなか着こなせないですよね……。
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アドラーが合わせたのは、ピンクゴールドに合計27カラットのダイヤモンドのネックレス、ブレスレットとイヤリングのセット。ダウンのヘアスタイルも多い中、すっきりとまとめた髪に長く揺れるイヤリング、ホルターネックのスワロフスキーが美しくマッチしていました。
ひときわ目立っていたひとりが、女優のお嬢さんでロンドン在住の、ブラジルからのデビュタント。その、誰もがひきつけられるビビッドなアゼリア色のワンショルダードレスはバレンチノHC。アドラーはピンクゴールドに2つのオパールとサファイヤ、ダイヤのイヤリングと、ダイヤの入ったイエローゴールドのブレスレットを合わせました。
ドレス姿の彼女に、メディアのカメラマンたちは一斉にフラッシュを浴びせますが、彼女はまったく臆することもなく、ポーズを取っていました。それにしても、16歳でこの大人っぽさ・堂々としたふるまいは、ドレスや豪華な巻き髪、長身、抜群のスタイルという要因からだけではなく、いったいどこから来るものなのでしょうか……(少しでも大人っぽさを分けて欲しい私なのでした)。
今回、日本からのデビュタントは、政治家をお父様に持つ19歳の大学生。カルバンHCのドレスは、ストラップのないオーガンザサテンの黒いドレスに、レース刺繍のベストを重ね合わせると、セクシーさに上品な味が加わります。微妙にバルーンのような加工のすそからくるぶしが見える長さでした。東京にもブティックを持つジュエラー、アドラーによる計57カラットの趣向を凝らしたイエローダイヤモンドとセットのイエローゴールドジュエリーが、黒いドレスを華やかに引き立てました。
間もなく始まる舞踏会を待つテーブルセッティング。
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ベルサーチのクチュールドレスでのデビューは、ロシアとイタリアの血を継ぐ19歳の伯爵令嬢。イタリアを代表するカーブランド、Fiat創始者の孫でもあります。はちみつ色の≪幻覚≫という名のチュールは、涙のしずく型の透明なクリスタルビーズで刺繍が施されて、ドレープの入ったビスチェの外側から、これも刺繍がされたスカートが流れ落ちています。これにアドラーが合わせたのは、ホワイトゴールドのネックレスと楕円カットのダイヤモンド、そしてイヤリングでした。
一流HCドレスと言っても、超豪華絢爛というより、細部に工夫と創造性を凝らしたものなのですね。
いつか(いつ?)そんなHCを着られる、いえ、着こなせる日が来ることを願っている私なのでした。