市庁舎メインホール内部の装飾も豪華です。
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そんな日本人女性の緊張とは異なり、オーストリア人の3人のパートナーの男性たちは控え室でリラックスムード……。3人とも、タキシード姿はこれまでより少し大人っぽく、なかなか素敵です。そして言うまでもなく、我らが女性軍3人も、とても美しい白ドレス姿です。オーストリアの女性は美しい人が多いのですが、大和撫子もまったく引けを取っていません。
美しく飾り付けられたラートハウス(市庁舎)メインホールでのゲネプロ(全体リハーサル)が始まりました。私は、マティアス先生に教えられた“3人が最もよく見える場所“にて見学です。3人は全体の中心近く前面列に配置され、ゲネプロが終わってからも、先生は何かと私たち日本人を気にかけてくださるのです。
デビュタントたちはダンス2曲に加え、入場〜挨拶〜デビューダンスの流れも全員で、何度も練習です。ふだんは優しいマティアス先生もマイクを持って、真剣に全員を指揮しています(先生のドイツ語で話す内容は、それぞれのパートナーの男性たちが英語で女性たちにそっと教えてくれています)。その緊張感と共に、初めて他のデビュタントたちに混じって踊る3人の女性たちの緊張感も伝わってきます。また女性たちはブーケを持って踊るので、踊りの振り付けに応じて左右の手への持ち替えも細かく指示されます。途中でブーケを落としてしまわないように注意が必要です。
王宮舞踏会でのゲネプロの様子。よく見ると、白いドレスの上にカーディガンを着ていたり、手袋もしていなかったりしていますね。
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私はMさんの体調とSさんのドレスを再び確認し、「では私は、会場で見ていますから、少しくらい間違えたって緊張しないで、楽しんでくださいね」と、3人を激励したのでした。