Jリーグをめざすクラブがない某県地方紙を読んで…

少し前に、まだJリーグをめざすクラブがない某県の地方紙の記事を読んだんだが…地域のスポーツ文化を高めるためにJリーグをめざすクラブを創設しよう、という内容だったんだが。

冬季オリンピックとワールドカップが開催される年であることから記事は始まって、国民的な注目度が高いこれらの大会での日本選手の活躍がスポーツ文化の醸成につながることを期待し、ワールドカップは各国の「サッカー力」を映すものだと繋ぎ、Jリーグの活気に陰りがみられるとか観客が全体的に少しずつ減っていると繋いで、んでJリーグをめざすクラブを創設というような、大雑把にはそういう流れのようであったと思う。地元紙がそういうアドバルーンをあげてくれるのは結構なんだが、ちょっとこれでは十分でないというか、地域のスポーツ文化を高めるためになんでJリーグのクラブ、サッカー(フットボール)でないといけないのかが、まるっきり弱い気がしたんだけど。ワールドカップが(もはや誰しも否応なく認めざるをえないだろうが)国民的関心事になっているから?? それならその時に人気がある競技もいいじゃんか、ってことになる。Jリーグはフットボールだけのことを考えてんじゃないでしょ、そこに大きな意味があるわけで、もうちょっと掘り下げていっていただきたい。紙幅の関係もあったろうし、特に地方であんまりサッカーをアゲアゲするわけにもいかないんだろうけど。
あと、ここでも何気にJリーグの観客が「全体的には」少しずつ減っているとお書きだが(「全体的には」と形容しているところに配慮なり慎重さも感じられるが…)だからこういう記事が出るでしょ、ってば。J2も含めてのJリーグの観客数は「全体的には」減ってないし、2013年は史上2番めに多かったんじゃないですかね。伸び悩んでいるのはJ1ですよね。もし「Jリーグ」と言っている時にJ1のことしか念頭におありでないのだったら、それはちょっと、かなりヅレてるかも。いきなりJ1には入れないわけだし、J1であれJ2であれ、J3であれ、それは地域の地元のクラブなんであって。そういう空気や風土がなければ、落下傘みたいにしてクラブをつくったことにした過去の幾つかの地域と同じ轍を踏むことになってしまうんではないでしょうか。
ま、Jリーグのクラブが多過ぎるという意見や批判も相変わらず減らないが、もちろん経営的な視点からの意見であることはわかるけれども、そして、やみくもに多ければいいというわけではないけれども、各県にはもちろん、県内でも幾つかクラブがあっていいんであって。それがもちろん存続というか歴史を積み重ねていけるということ。そして、Jリーグのクラブを中心に(ないしは触媒として)フットボールだけでなく、様々なスポーツが競技が、スポーツ文化が醸成され浸透し、その地域の風土・文化となること。極端な話、その地域ではフットボールが一番人気ではなくてもよいわけで…まぁ今日の(今の社会の)子どもたちの関心を見ればフットボールは外せないわけだけども、そういうことなんじゃないかと感じる次第です。だから、仮にJ1でなくても優勝しなくても、特徴あるクラブであり、そのフットボールが特徴的・個性的なものであり、それがまた、地元の人々の誇りであり、その地域の文化や特徴や個性を表現したものであり、愛し応援し続ける(続けたい)ものであり、、、そういう風土や文化にならないと…と感じる次第です。

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