旧メディアの決まり切った表現…

インカレ(全日本大学サッカー選手権大会)のファイナルとかを見ていたら、これまでもかなり気になっていたんだが、とにかく耳につくんだけど…

(代表にまで)登りつめた…とか、(ゴールを奪われた時に)一瞬のスキ…とか。ほんっと、決まり切った表現というか。新聞とかTVの旧メディアがやたらと使う。
まず、ナショナルチームに呼ばれる、代表チームの選手に選ばれるというのは、もちろんタイヘンなことであって…だけど、今のチーム、今のチームのチーム構成、コーチングスタッフの戦術・戦略の中で選ばれているのであって、「代表」が日本で最も優れた選手というわけではない。そんなことはフットボールを見ている人なら十分わかっていることだが、どうも旧メディアはそこをゴッチャにしてくれる。フットボール・フリークではない方々に、そういう言い方の方がわかりやすいって?? いやいや…。もういい加減、そういうこともわかるような、そういう深みもわかってる風な、そういう深みも伝えられるような、そういう喋りなり表現なり語彙の選択なり、してくれませんかね。
失点すると一瞬のスキで片づけるってのも、数日前にも書いたと思うが、フットボールのゴールは完全なる偶然ということではない論理性や科学性がそこに存在していて生まれるんであって、それをハショッてしまって、「一瞬のスキ」って言っちゃうってのは、そこまでのプロセスを見られない、わからない、感じられない、そしてもちろん伝えられない…そういうことを自ら露呈してしまっているようなものだ。恥ずかしいと思った方がいいんじゃないか?? プロセスや流れをもうちょっとは掘り下げられたり、瞬間瞬間で察知できたり、予測したり、そういうスキルなり能力のあるアナウンサーなり記者に実況や記事を書いてもらいたいなぁ。いつも書いているように、いまや見ている大衆の方が見る目を持って来てしまってるかもしれないっすよ。

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