「存在感」??

昨夜のJ2だが、J3へ降格危機もささやかれていた東京ヴェルディが、先週のジュビロ磐田戦に続いて松本山雅FC戦でもなかなかいいパフォーマンスで興味深かった。テクニカルな選手たちがパスを繋いで、個々のフィニッシュの意識も高くて面白い。2位につけていたジュビロには勝ち、入れ替わって2位に上がった松本山雅にはアウェイでドロー(それも内容的には勝ち試合)という結果も、それを物語っているんでは。

東京ヴェルディについては、そのうち合い始めるか、このままズルズルか、って思っていたんで…ちょうどそれがいい感じになってきたということか。いつまで続くかわからんので、早めにご覧になってはいかがかと。それにしても東京ヴェルディの杉本竜士のゴールは素晴らしかった。バイタルでボールを受けてターンして相手ディフェンダーが3枚くらい居る状況で横に動かしながら、反転気味のファインショット。これが見事な弾道とコースで、ゴールキーパー一歩も動けず。香川真司もこういうのをユナイテッドで打たないと(打てないと)なぁ。
http://www.youtube.com/watch?list=UUrmQ26twbp_n0M25p1jKj7Q&v=icAM20_6RQ0 (Youtube「J2 2014 第23節 東京ヴェルディ-松本山雅FC」

その香川、昨夜もプレシーズンマッチで後半から中盤セントラル(セントラル・ミッドフィルダー)でピッチイン。日本のメディアには「ボランチで存在感」とか伝えているものもあったが、そういうアバウトでひいき目な記事ってどうよ。まぁちょっと見てただけだが、確かに普通の中盤セントラルとは違った動きやプレービジョンで確かに目を引く。質の高いプレーが随所にある。こっちがどうしても注目して見るから、っていうこともあるだろうが。でもこれはプレッシャーが緩いプレシーズンマッチであり、イングランド・プレミアリーグではないので。左右に大きくフィードしたりして、中盤セントラルらしいパス出しもしているが…積極的に前へ出て行くんだが、そっから先がなぁ。ロングレンジのミドルショットとは行かないまでも、ペナルティエリア近くまで入り込んでんなら、それこそ前述の杉本竜士ばりのショットでも打てないことには。
あと、日本(のメディア)ではトップ下かボランチかっていう2択しかないんだが(一般人やそこそこフットボールに興味がある人までそうなっちゃってるじゃんか…「10番」のプレー、「8番」のプレー、それとアンカーというか、それくらいは分けて使うようになっていただきたい。
香川が中盤セントラルに置かれても、当然それは「8番」のプレーを求められてるわけで。守備的とか、そういうことじゃない。そもそも海外じゃ、トップ下と中盤セントラルと、そんなに大きく区別はしてないというか、中盤の選手(ミッドフィルダー)はそこは1列ないし0.5列高めか低めかということで両方やる(できる)っていうのがスタンダードでしょ。ただま、高めの場合(シャドーストライカーの位置、ま、トップ下の位置)に入れば、これはフィニッシャーの役目をよりやんないといけないということで。いつまでもそれをどっかの日本のように「司令塔」とか言ってちゃ、もう完全に10年どころか15年とかそれも以上も前から時代遅れ(周回遅れ)なんだけどな。

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