ワールドカップ予選を戦いながらチームをつくることが求められるフェーズに。

ご存じの方もおられるように、2015年からインターナショナルAマッチデイが減るし、ヨーロッパ各国との試合が組みにくくなるし、インターナショナルAマッチウイークに異なる大陸での試合ができなくなるし(選手の疲労の回避というFIFAの説明、ルール改正)挙句の果てに、アジア地域のワールドカップ予選の仕組みが変わるので、2015年のテストマッチがほとんど組めない状態。

具体的にいうと、3月下旬のインターナショナルAマッチウイークは2試合のテストマッチができるが、6月のAマッチウイークには早速、ワールドカップ・アジア一次予選2試合を戦わなくてはならない。9月も10月も11月も同様。その間、8月には東アジアカップ(これはAマッチデイではない)もある。そういうわけで、テストマッチを入れるところが全然ないわけで。
もともと、ワールドカップ予選という失敗のできない公式戦を戦いながらチームをつくっていったり新戦力を発掘するものではあるが、日本においてもいよいよ否応なく、そういう時代に突入したと。過去はおおむね、テストマッチには新戦力を試すけれども公式戦では試さない(計算できる選手を起用する)というのが、日本では好むと好まざるにかかわらず(テストマッチでもあまり試してないじゃんか…というツッコミはこの際なしで)そうなってしまっていたが、これからはそれは不可能になる。それだけに、代表チームに呼ばれていない選手であっても、いつもでイケるようにしなくてはならない、、、という意識変革が求められるというか。代表チームのスタッフも、公式戦(ワールドカップ予選)という本番で新戦力を起用していく度胸が求められる。

最近、日本にも(Jリーグにも)ビッグクラブを…云々という議論(?)めいたものが出て来ているが、ビッグクラブとは何ぞや、という点はさておき、そのビッグクラブなるものがあれば、そのクラブをベースに代表チームを編成できるんじゃないか…という意見もある。ま、それはある意味で正しいというか、正しいというほどでもないというか、、、そんなことは各国においても国内リーグが完成してきた1970年代の頃(1970年前後くらい)からそうであって、代表チームのベースが国内クラブのどれか…なんでいうことはザラにあったこと。それを今さらながらに強弁されるのもいささか首を傾げてしまうが(ベースになるクラブが別に「ビッグクラブ」でなくてもよいわけだし)でも、確かにそうではある。スタメン11人のうち、5人とか6人は、どれか同一国内クラブの選手…なんていうのは、驚くことではない。日本では過去、そんなことはなかったが。
いわゆる「海外組」という選手たちは、その中で最後に埋める(仕上げとなる)強力なピース…もしくはジョーカー…というのが、確かに理想だろう。
そのためには、Jリーグのクラブがもっとやってくれなくてはならない。なにも、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)で勝てとか、勝てないからとか、そういうことを言うつもりはない。ACLもアジアも特殊すぎて。。。あまりに正味の要素でないことが多すぎるんで。ACL云々よりも、もっと、これはイケる…っていうようなフットボールを見せることが必要じゃないか。Jリーグの試合の中で。

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