優勝は立派。素直に称賛しますけどね。
2016.01.31
昨夜のU-23アジア選手権。0-2からの(しかも、それまでほとんどイイところがなく)後半も半分過ぎたあたりからの逆転勝ちで優勝。結果は実に素晴らしい。ま、多くの方々もきっとおっしゃってるように、このエントリーのタイトルも「優勝は立派」の前にカッコ書きで「こんなフットボールで」と付くようなものではありましたが。
相手の韓国の方がやることがハッキリしていて、(その中での技術として凄く高いとは思わないけど、ある種の落ち着きの中で)技術的に割と高くて、それで後半途中からガス欠になるのは、今大会を通じてわかっていたことで、それは想定のとおり。ただ日本も、スタメンを見れば、4-4-2のフォーメーションの中盤4枚なんて、サイズがちっちゃい選手ばかりで(単にサイズがあればよいというわけではないが)それでなくても今大会、イラン戦やイラク戦を見てもわかるとおり、セカンドボールが拾えなくて…という体なんで、挙句に中盤でキープや正確なパスが出せないこともあって、イイとこ無しはそんなに驚愕するほどでもない試合展開、、、驚愕するほどでもないっていうのも、悪い意味ですけどね。それでも、キックオフ直後にオナイウが抜け出してフリーだったのに、あそこでシュートもラストパスも出せなかった辺り、あれが何かで終わってれば、また違ったとも思わされたし、試合がこのままで終わってれば、きっとそこにも意見が集中してた箇所の1つだったろう。
で、さすがに手倉森監督も後半からオナイウに代えて原川を入れ、遠藤をアンカーを置いて、その前に中盤2枚にする4-5-1(4-3-3とも言ってもよいが)の形にしてきて、これは理にかなった采配。それで中盤の構成力を出せ始めたと思ったら、逆に守備のマーキングが整理されてなかったか、左サイドバックの山中のカバーにセンターバックが行き過ぎて(前半からそこは非常に目についてたところ)中央ガラ空きで、易々と追加点を与えてしまうという。
その後、手倉森監督もさすがに2点のビハインドなんで、浅野を早めに投入。再び2トップにして勝負をかける。そうすると、相手のミスパスから、それまでさして何もしてなかった(?)矢島の見事なスルーパスに、浅野が持ち前のスピードで追いついて、難しい角度、相手ゴールキーパーが出て来る難しい状況で、やや浮かした上手いシュートをキッチリ決めて1点返す。すると今度は左からの山中の、これはスーパーなクロスボールに、右サイドから矢島が中央に走り込んで(相手の左サイドバックは完全に遅れ)ヘッドで同点に。この辺りから、韓国は(今大会デフォのとおり)動きや寄せが無くなってきたし。。。
この後、その矢島が動けなくなって豊川を入れざるをえなくなったんで、どちらもまぁ(いろんな意味で)同タイプと言えるし、これで落ち着いちゃうかと思ったりしたが、同点に追いつかれた韓国が前がかりになったところ、見事なカウンターから(カウンターからのパスは相手に引っ掛けてしまったものの、それを中島が拾って浮き玉のパスを前線に送り)浅野が相手センターバックとの競り合いを巧みに交わし振り切って、ゴールキーパーとの1対1をキッチリとゴール隅に決めて逆転。そのままタイムアップという、応援してた我々にはこたえられない結果となりましたと。
素晴らしい結果。最高の結果。
日本のフットボールって、こんな内容ダメダメじゃん…っていう時に、何故か劇的な優勝をしたりするんだよなぁ。だから余計に面倒というか(笑)話が難しくなる。
でもダメだよ、こんなフットボール。
技術的なところでも、韓国の選手の方が上に見えただろう。中盤でボールを繋げないし、トラップも決まらないし、パスは相手に引っ掛けてっばかり。あれがこの世代の日本選手のレベルと思われちゃったりすると、選手たちが気の毒。選手選考からして、いろいろ、いろいろ、ありますよ。
もし仮に私がチーム関係者だったり日本サッカー協会の強化部だったら、オリンピック本大会では、今大会の選手23人のうち半分以上は(もっと、かも)入れ替わりというか、全然違うチームで臨むことになりますね。誰か国際大会で有用な戦術スタッフを入れましょうよ。アジアの戦い(しかも、この程度なアンダー世代のアジアの戦い)とは全然違うんだから。オリンピックでのフットボール(サッカー競技)は、ワールドカップほどに国際的に重要視されてないとは言え。
| trackback (0) |
この記事のトラックバックURL
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/2069
トラックバック