スペインが終了間際のゴールで勝ち切るも、チェコの守備網を楽しませていただいた。

日本時間昨夜22:00から行われたユーロ(ヨーロッパ選手権)のスペインVSチェコ。チェコはオランダを蹴落として予選を勝ち上がってきたわけで、私としては楽しみにしていた一戦。22:00キックオフという絶好の時間帯に行われる好カードだが、地上波のテレビ朝日は放送せず(笑) 日本のTV局得意のディレイ放送でもやればよいのに…と思うが、テレビ朝日お得意の深夜枠が大事か(笑)

試合の方は、スペインが圧倒的にポゼッションするものの、チェコの厚い守備ブロックになかなかゴールマウスをこじ開けられず。チェコの戦い方を引きこもりと見る向きもあるかもしれないが、その守備網の敷き方、各選手の戦術力に、随分楽しませていただきましたね、私は。
チェコは基本フォーメーションは4-5-1ないしは4-3-3だと思うが、中盤でスペインにボールを持たれると4-5の2ラインをピッチリと敷き、5-4-1の形で立ち向かうこともしばしば。その場合も、例えばアンカーが最終ラインに入り込むというような定形ではなく、中盤の「5」ないしは「3」が臨機応変に最終ラインに入るというシステムに見えた。また、最終ラインも、ラインを保つことにこだわってばかりいないで、状況に応じて瞬時の判断で誰かがラインをブレイクして前に出て(まるでフォアリベロのよう…)ボール奪取なりプレスに出るという。
そんなチェコの有機性ある守備網に対して、スペインも大してもので、ラインの裏をとったところにピンポイントのクロスが合う技術・技量、ラインの間に入り込んだ瞬間にビシっと合わせるパスの技術・技量、ダイヤゴナルの走り込みと、あわたゴールかと思わせる場面が続出で見どころ満載。

最終的には87分に、左サイド寄りからのクロスをピケがヘッドで叩き込み、これが決勝ゴールに。クロスの瞬間、あー(あ゛ー)と声が出たのはナイショだ。
誰かが言ったが、フットボールの90分(45分ハーフ)というのは、よくできてると、、、どんなに高い集中力で守っていても、必ずほころびが出るプレー時間だと、、、。なるほど、時折、フットボールは試合時間が45分間続くのが長すぎ(TVのCMが入れられない…云々)という意見が見られたりするが、その逆説的な(?)やや斬新な意見だな、と。
でも、ヨーロッパの中堅国の集中した守備と個々の選手の戦術力は、先日の「キリンカップ」のボスニア・ヘルツェゴビナもそうだったが、実にクラスが高いものがある。日本など、永遠にこのまま足元にも及ばないのか???
チェコにも惜しいシーンが幾つかあったが、何気ないシーンかもしれないが、前半の半ば、右コーナーキックの流れから、誰だったかまだ確認してないんだが、たぶん特にアタッカーでもゲームメイカーでもなく(もちろんロシツキとかでもない)中盤の選手だったように思うが、右サイドから左足のアウトでクロスを入れたシーンは、思わず声が出た。いろいろ細かい部分でも大いに見せてくれる(笑)

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