簡単に「粘りましたね…」などと形容しないで、ちゃんと解説して欲しい。
2016.06.19
数日前のユーロ、ドイツVSポーランドで、前半の半ば、ドイツの左サイド(ポーランドの右サイド)タッチライン近くで、自軍に向いた態勢でボールを処理しようとしたポーランドのピシュチェクに対して、後方からドイツのミュラーが腕を入れて身体を入れて、ボールをかっさらい、ファウル気味に追いすがるピシュチェクを巧みな動きで振り切ったシーンがあった。そのシーンを、実況放送中のWOWOWのこの試合のコメンテーター氏は「粘り」とだけ表現…それじゃイカンのじゃないですかね。どういうスキルがそこにあったのか、仮に「粘り」だとしても、どういう粘りなのか、そこまでコメントしていただかないと。
あれだって相当の高度な技術・スキルだと思うぞ。適当にやってるわけなんかじゃない。また、そう感じ取れなきゃダメだろう。そういう部分も、日本のフットボールに欠けている部分であるわけで。そこを解析していただかないと…
多分、その御方も実はわかってないんだと思うが。
そんな感じで、割と簡単な表現で済ませちゃうことが実に多い。一般視聴者には難しすぎる…などと考えるTV業界の向きがいまだに多いんだと思うが、それ、もう古いから。フットボールをやってる(プレーしてる)選手たちにも、学習にならないから。ま、先にも書いたように、コメンテーターの御方も語れないんだと思うけどね。。。
似たようなことは、ユーロの放送ということではなく、Jリーグ中継も含めて日本の実況アナウンサーの多く(ほとんど全て)に当てはまることがまだまだあって、、、例えば、コーナーキックやサイド寄りからのフリーキックの場面で、キッカーが右足(もしくは左足)で蹴ろうとしていると、インスイング(もしくはアウトスイング)のボールになります…と、蹴る前に言ってしまっちゃうことが実に多いこと。インフロントで蹴るものと、思い込んでないか?? インステップでストレートのボールを蹴るかもしれないだろ?? アウトにかけるかもしれないだろ。その辺もなぁぁ…と、いっつも思うんだよな。ま、日本のプレイヤーがインフロントかインサイドしか使わないからイケナイのかもね(笑) だから、フットボールをよくわかってないアナウンサーが、そういうもんだと(いわば)決めつけちゃう。
| trackback (0) |
この記事のトラックバックURL
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/2209
トラックバック