守備的中盤にこれくらいのスケールの選手が出てこないと…
2016.08.22
マルセイユに移籍した酒井宏樹は背番号「2」をもらっていて、クラブから期待してもらってんだと思いたいが、リーグアン開幕第2戦ではキックオフ直後に右サイドの1対1でぶち抜かれ、ペナルティエリアに入ったところで味方センターバックが寄せてスピードが落ちたところ、外から追いつくように身体を寄せたが、それを物ともせず中央にラストパスを入れられて失点、と。フィジカル、スピードのある相手に1対1での応対ではなく人数をかけて…とはよく言われるが、そうも行かないこういうシーンもあるわけで、その時に日本人選手はどうするのか、、、ってとこですかね。
先週末のJ1では、浦和レッズVS川崎フロンターレの一戦で、大島僚太のボール奪取から2人を突破したプレー(それが決勝ゴールに繋がった)がハイライトの1つだったかと思うが、川崎フロンターレの中盤底で存在感を示したブラジル人プレイヤー、ネットのパフォーマンスが印象に残った。あれくらい強くて動けるスケールの大きい中盤底(いわゆるボランチ)が、特に国際試合になると重要だよなぁ。日本人選手は中盤によい選手が多いというのは、もう20年近く(15年前くらいから)国際的な定説だろうが、それは1.5列めとか、中盤前めのポジションのこと。中盤底では、まだまだ人材不足。中盤低い位置からのプレーメイク…な~あんて気取った(←不適切な表現だが、あえて…)話よりも、そこで非常に繊細で柔らかいパス出しをする何人ものイイ選手を輩出してはいるが、そこの位置では、それよりも違うピースが「まず」必要になるわけで。特に国際試合では。今回のリオデジャネイロ・オリンピックでも、そこの位置のプレイヤーとして、(井手口は連れていったが)どうして喜田とか橋本拳人とかを連れて行かなかったのか。。。聞くところによると、手倉森監督は最後まで橋本拳人を連れて行くことを考えていたそうだが。遠藤航の他に、大島、矢島、原川という面子だと、遠藤航の他の3人のうち1人は、違う選手が必要だったんじゃないか。後からゴチャゴチャ言うのはよくないのはわかってるが、だが元々、中盤底にオーバーエイジを使うことが必要なんじゃないかと、私を含めて多くの人が指摘してたと思うんだよな。センターバックのケガやら、サイドバックのケガで、プラン変更を余儀なくされた面は大きいとは思うが。
いずれにしても、スケールの大きい中盤底もしくはアンカーができる選手が出てこないもんか。もちろんセンターバックやゴールキーパーの充実も不可欠ではあるれども(それにはまだ時間を要するし)そこがないと、これからも国際試合で厳しい戦いを強いられるんじゃないか。ナショナルチームもクラブチームも。2010年のワールドカップ(グループステージをアウェイで初めて突破したワールドカップ)でも、アンカーで起用された阿部勇樹の存在が実に大きかったろうって。
| trackback (0) |
この記事のトラックバックURL
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/2273
トラックバック