冨安、今シーズン2度めのセンターバックで堅実なプレー。
2019.12.27
オイペンの豊川がセレッソ大阪に移籍する(ベルギーから日本に帰る)ことがオイペンの公式サイトでリリースされ、その感謝と訣別のメッセージがまたイカス。ま、オイペンにとっては4点差で勝たないと降格だった試合で、豊川が途中出場でハットトリック、4ゴール全てに絡む(しかもわずか20分足らずの)夢のような出来事は永遠に忘れられないだろう。あの試合だけで豊川のことはずっと語り継がれるだろうね。
前節のレッチェVSボローニャを見逃し配信で視聴。その前の節では右からのピンポイントの素晴らしいクロスでアタランタ戦の決勝ゴールを生み出した冨安は、この試合では4バックの右センターバックでプレー。センターバックなんで、右サイドバックに入った時ほどには攻撃に出て行かないが、それでも前線へのいい打ち込みパスを何度か見せ、数は多くないないが右サイドに高く張ってみたりすることもあり、味方へのコーチングの様など、まるでセリエで何シーズンかプレーしてる選手のよう。見事なトラップもあり、相手アタッカーに対して身体を張ってゴールを許さず。
ま、アウェイのボローニャが先制ゴールを奪う前(前半10分過ぎ)相手カウンターで逆サイドからフィードされたボールが繋がって、冨安の応対が遅れた感じで見事なシュートを叩き込まれたが(ありゃありゃ…と声が出たが)幸いにもオフサイド。冨安もオフサイドと認識していたようだが。
時折、冨安のパス(前線へのパスというより散らしのパス)のタイミングが若干味方と合わないのか、冨安のパススピードが(やや丁寧過ぎてか??)遅いのか、パスを受けた味方に相手が寄せて来ててちょっとオイオイ的なシーンは何度かあったが。まぁね、そもそもボールを受ける味方も止まってしまっておりますがな。
ちょっと笑っちゃうのが、ボローニャの中盤右のオルソノスキーが、この試合では2ゴールしたんだが、いつもは右サイドバックの冨安が高い位置をとるのでカバーで戻らなくてよいんだが、この試合ではあまり戻らなくてよくて伸び伸び(?)しておりましたかね(笑)
ボローニャは3-0とリードして最終盤。レッチェに2ゴール返されてしまったが、中盤低いエリアでボローニャのボランチがスペースを空けてしまい交わされてしまい、冨安の寄せがちょっと遅れた感じになったところでミドルを叩き込まれての失点もあった。あれは冨安が遅れたと言えばそうなんだが、どうもそのボランチの(ポーリに替わって)途中出場した選手、中盤底のスペース管理がアレだったかな、と。
次はサスペンションだったセンターバックが戻ってくるのでまたサイドバック(偽サイドバック)だろうが、順調なパフォーマンスぶり。
しかし、日本代表に冨安レベルの選手があともう1人か2人でも居れば、なにかと大きいんだがな。
あと、この試合でも中盤の選手たちの運動量というかカバー範囲は実に多く広く、日本の中盤(中盤の選手)は総じてクオリティが高いことはもう20年も前から世界的に定評あるところではあるが(中盤にいい選手を数多く輩出する…と)コンテンポラリーなフットボールおよびその戦術なりシステムにおいては、こういうカバー範囲に対応できるパフォーマンスが求められるようになってるなぁ、と。
それには単に運動量という理解では(日本ではすぐに条件反射みたいに「運動量」で括ってしまうが…)これまた全然ポイントが違うんだろうと思ってる。
ところで、レッチェの監督はリヴェラーニ氏なんだな。中田英寿がペルージャからローマへ移籍して、その後にペルージャのプレイメーカーとして頭角を現し、ラツィオに移籍した。2000年とか2001年の頃の話。もう20年近く前のこと。
| trackback (0) |
この記事のトラックバックURL
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/3496
トラックバック