水戸ホーリーホックに鈴木隆行が加入。

昨年暮れまでアメリカのポートランドでプレーしていたんだが、現役はもう引退するつもりだったとか。ポートランドではコーチ就任の話もあって決まりかけてたとも聞いたが、今回の大震災で水戸でプレーすることに決めたとのこと。

「師匠」とも言われる鈴木隆行だが、日本代表では印象に残る、記憶に強く残るゴールが幾つもある。多くの人たちは、2002年のワールドカップの初戦、ベルギー戦(埼玉スタジアム)で、先制された後に小野伸二の縦パスに追いついてツマ先で触って決めたゴールをあげるだろうね。みんなに勇気を与えた…って。確かに。先制されてナーバスになっていたところだった。私はゴールぎりぎりにボールが吸い込まれていくところがよく見える角度にいたので、今でも鮮明に記憶している。普通ならポスト脇をそれていくところ、それがあの試合では吸い込まれたんだよ。
私が好きなゴールは、鈴木隆行の初スタメン、2001年のコンフェデレーションズ・カップの初戦、カメルーン戦(新潟スタジアム)の先制ゴールだな。「フラット3」の左の中田浩二からの40~50メートルありそうな対角線高速ロングフィードをピタリとトラップして、叩きこんだ。あのゴールは、日本代表歴代名ゴールのトップ10か20に入れたい。
もう1つ、2004年のワールドカップ・アジア1次予選最終戦、アウェイのオマーン戦での先制ヘッド。あの1次予選は各グループ1位チームのみの勝ち上がりで、しかもホームでのオマーン戦にはロスタイムに久保のゴールで1-0で辛勝しただけ。確か、直接対決の結果が優先されるレギュレーションだったのだが、直接対決の結果がイーブンの場合は得失点差の争いとなり、この時は得失点差で少し劣っていたのだった。つまり、スコアはどうであれ負けてしまうとワールドカップ予選敗退となるというタイトロープ。実際、現地に取材に入った旧来メディアの人たちには不安視・危険視する人も多かったとか。そんな試合で、左サイドでのセットプレー、中村俊輔と小野伸二が短いパス交換で左サイドを縦に入っていった中村俊輔が見事な切り返しからマーカーを振り切りクロス…ファーに走り込んできた鈴木隆行の豪快ヘッド。中村俊輔のクロスが上がった瞬間、私はオォッ~って声を上げた…でもって鈴木隆行のヘッドが決まった瞬間、ヨ~シやった!! これで大丈夫!!って。
ゴールは少ない選手だけど(だから「師匠」と呼ばれているのだが)ほんと1年に一発、大事なゴールを決めてくれた選手だった。ゴール以外の貢献度も大きかったし。
もう35歳だし、どんなプレーを見せてくれるのかわからないが、でも水戸ホーリーホックの試合を見るという楽しみが増えた。試合出場は、選手登録の関係からもう少し先になるのかな。

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