「戦術・永井」??

U-23の昨夜のモロッコ戦、予想どおり粘り強い戦いを強いられたが(負けそうな感じもなかったが)スコアレスドローのニオイもプンプンしていた中、終盤の永井のゴルで勝ち切り。

内容はともかく、お見事と言ってもよいのではないか。「戦術・永井」というのはオリンピック初戦前(メキシコとのテストマッチ後)に書いたような、やっと今回のオリンピックでどういう戦い方をするのかが見えてきた…と書いた、そういう戦い方ということ。でも、キックオフ時には永井をトップに張らせていたのを途中で2列め左に替えて(大津と入れ替え)終盤に大津を下げた(齋藤と交替)時に再び永井をトップに戻したというのが当たり!! 清武のディフェンス裏へのループパスに追いついて、ワンタッチでゴールマウスに送り込むフィニッシュ。あそこ、モロッコのゴールキーパーが(それまでのファインセーブの勢いもあって??)飛び出し過ぎたという意見もあるようだが、でもあれは出るだろう…それに永井がボールに追いつくスピードを持っていたということ。それと、ああいう風に正面を向いた状態で相手ゴールキーパーで出てきた場面だと、永井はシュートをマウス内に送り込むのが実は下手ではないんで…それ以外の(数々の)場面でフィニッシュがヘタクソと思われていると思うけど。ま、モロッコのゴールキーパーについては、後でVTRを見れば、味方ディフェンダーも追いかけてきていたし、永井のスピードも考慮に入れれば(あと、永井は逆にドンと構えられた時のフィニッシュが上手ではないので)出ない方がよかったのかもしれない…でもそれは結果論であって、普通に出るだろ。
それよりも、試合途中で永井のポジションを動かして戻した采配は見事というか偶然というか、何故に途中で永井を2列めに下げたのか(トップに戻したのはわかる)関塚監督に是非伺いたい。たぶん守備対応だったんだと思うが。それならば本当に上手く回ってくれたということになるが、それでも見事に当たったことになります。
それまでに清武や大津の実に惜しいシュートがあったりしたが、一番惜しかったのは山口蛍のシュート。後方から猛然と走り込んできて、スペイン戦と同様、また宇宙開発してしまった。あれは確かに難しい。全力で長い距離を走ってきてのシュートなんで、コントロールができないんで。でも、あれをマウス内におさめられるようになったら、山口蛍もA代表だよ。試合終盤にあれだけのスピードであれだけの距離を上がってきてフィニッシュに絡む選手は、なかなかいない。山口蛍は中盤センターでの守備でも非常によく効いている。アンカーの位置での潰し役が別途必要なんじゃないかと思っていたこともあるんで、山口蛍に謝らなくてはならない。

さて、モロッコ戦が終わった段階でグループリーグ突破は決まったんだが、1位抜けをしたいわけで。その後行われたスペインVSホンジュラスが、何とホンジュラスが勝ってしまい…ホンジュラスが先制したのはOKなんだったんだが、スペインが追いついてドローで終わってくれれば日本の1位通過が決まったのに。これでスペインはよもやのグループリーグ敗退。逆に日本に敗れたモロッコにもまだ2位通過の可能性が出てきたし、ホンジュラスはもちろん1位通過の可能性がある。日本が1位通過するためには、グループリーグ最終戦のホンジュラス戦は引き分け以上の結果が求められることになった。選手も休ませないといけないし、どういうチームマネジメントをするか。

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