見られているよ
ある日、1階の出窓(道路に面している)で、
まったりしているアメリを撫でていると、
ご近所さんが道路に立ちながら、なな号に向かって
家の上の方を指差し、ジェスチャーを交えつつ、
なにやら訴えているのに気がつきました。
いったい何事が起こったのかと、あわてて外に出ると..
「ごめんなさいね〜、実はご近所の私の知り合いが
あなたの家の2階の出窓にあるのは、一体何なのかと
私に聞くのよ」
最近の強風で、アンテナでも倒れているのを
見つけ知らせてくれたのか?と飛び出したなな号
拍子抜けして、ゲラゲラ笑ってしまいました。
指さされていた物は、この白いものでした。
「ブタなの?」
ああ、なるほどね、と思いながらもう一度
馬鹿笑いしたなな号。
その方は、しょっちゅう、1階の出窓に陣取っている
なな号の2匹の愛犬を、ぬいぐるみの置物だと
勘違いしていたそうです。
それはともかく、これは、ヒツジです。
ほらっ。
ニュージーランドで、母が妹親子に買った
おみやげの枕です。大きいから抱き枕かな。
妹が使わないからと、なな号に譲ってくれた物でした。
ところが、せっかく使おうと思っていたこの枕
羊毛で包まれた部分を、アメリがむしって、
食べてしまうのです。
硬式のテニスボールもガシガシかじって、表面を
食べようとするような子です。
もぉー、アメリったら...。
と言うわけで、せっかくもらったのに、危険なので
2階のベッドルームの出窓に避難させ、そのまま
置きっぱなしになっていました。
ベッドルームは夏でも冬でも、カーテンとブラインドを
閉めっぱなしなので、そこに「ヒツジの枕」を
置いた事を、ほぼ忘れていたなな号。
久しぶりに部屋に入れた枕、アメリ、すかさず
かじりついていました。
ところで、なな号んちは2階家ですが、半地下の車庫が
付いているので、2階は普通の2階より高くなっています。
目の前の、あまり広くない道路からですと、2階はかなり
見上げるようになります。
しかも出窓の中は見づらいはず。
と言うか、道を歩く人って、そんなに高い目線上にある物は
気がつかないと思っていました。
いやー、油断禁物です、見られているんですね。
そう言えば、過去に同じ質問した方が、1人
いらっしゃいました。
そんなことに気がつくのは、「子供」か「かわり者」
くらいでしょと思っていました。
質問した方は、子供ではありませんでしたが。
改めて見たら、ヒツジちゃんはかなり汚れていたので
洗濯し、かわりに「パジャマを着たスヌーピー」を
置いておきました。
これでもう、ご近所の人を、悶々とさせる事もないでしょう。