同じフォーメーションでも選手が違えば…
2013.03.24
今日はJ2の試合を何試合かスカパーで見たが、J2の中位もしくは下位のチームでも結構見るべきところはあると、あらためて思った次第。
日本のクラブに共通して言えることだけれども、組織戦術はやはりかなり高いし、選手個々人も技術や技巧も感じさせるしタクティクス(個人戦術)もかなりあるんじゃないか。もちろん、選手間での差(というよりチーム・クラブ間での差)は感じさせるところも多々あるが、それでも平準的に悪くない。ただ、どうしてもゴールをこじ開けるための技術というかビジョンというかタクティクスというか、あるいは迫力というか、そこはこれまた平準的に物足らなく見えるかも。
ガンバ大阪VSジェフ千葉の試合中継を見ていたら、オフザボールの時間にゴールシーンのリプレイを何度も入れていたのはオツであった。ただ、毎回同じアングルのリプレイ映像だったのは、もうひとつ努力が足らないんじゃないか。でも、他の中継でも均一的にこういうことはやって欲しいもの。
さて、一昨夜のカナダとの「調整試合」で、本田圭佑が不在のメンバーで、4-2-3-1のフォーメーションで1トップ下/2列め3枚の中央に香川が入ったんだが、キープやタメができなくて攻撃が活性化しなかったという意見が非常に多い模様。言いたいことはよくわかる。ただ、何かの他の競技とは違って、同じフォーメーションでも単純に「代役」ということはフットボールの場合はありえず、それぞれの選手の個性やプレースタイルで、やり方システムや戦術が変わってくる。フットボールの場合、選手は単なる「駒」じゃないんで。日本の(特に)メディアはすぐに「代役」的な表現を使うが、それがそもそも間違っているわけで。だから日本代表における4-2-3-1のフォーメーションのその位置に本田圭佑が入った場合と、香川が入った場合とで、当然にしてチームとしてのやり方が変わって行かなければいけない。チームとしてのシステムまで変えるかどうかはともかくとしても、チームとしてそういう対応性というか柔軟性を持つことも求められる。具体的に言うと、香川は攻撃の組み立てにかかわることもできるシャドーストライカーの色合いの濃い選手であるからして、本田圭佑とはタイプが違うわけで。本田圭佑はプレーメーカー的な色合いが濃い。ではその位置に中村憲剛が入れば、これまたパサーとしての色がより濃い選手なんで違ってくるし。フォーメーションが選手の役割や機能を全て規定するわけではないし、そこに最低限(?)の役割はあるであろうものの、単純に「入れ替え」で終わるものではない。そういう風に見られなきゃいけないんじゃないか?? 特にメディアもそういう風なところを押さえた報道ができるようじゃなきゃ、これからもレベルというかクラスの低いままだろう。
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