中盤セントラルにはミドルを捻じ込んで欲しい…
2013.06.07
先日のワールドカップ本大会出場権を獲得した試合で、2つの印象的なミドルシュートのシーンがあった。どちらもゴールとならなかったわけだが。
1つは前半、遠藤が上がっていって、右で打つと見せかけてフェイントで相手ディフェンダーを見事に交わし、左足で強烈なショットを放ったシーン。実にいいシュート、非常に技術の高いキックだった…んだが、わずかにクロスバーを越えた。あのシュートを見ただけで、遠藤の高い技術の優れた能力がよくわかる。ややアウトにかけた感じで、蹴り足を振り抜き過ぎず。ただ、遠藤のミドルシュートはその1シーンだけ。あれだけの技術と際どくクロスバーを越えた実に惜しい弾道だったんだから、せめてもう1度か2度、狙って欲しかったな。
もう1つは後半、今度は長谷部がフリーでルーズボールを広い、かなり余裕があったと思うのだが大きくゴールマウスを外してしまったシーン。試合も後半で疲れも当然あるだろうが、あれだけプレッシャーも少なく余裕があったんだから、せめてマウスにおさめて欲しかったな。
中盤セントラルがもう少しミドルの得点力、ないしは際どいミドルを飛ばすシーンが増えてくれないと国際舞台では戦えないんじゃないか。例えばブラジルが昨年秋に日本と対戦した時、出だしからなかなかいいパフォーマンスだった日本チームを砕いたのは中盤セントラルの選手のミドルシュートだった。中盤守備や展開力、気の利いたプレーがしばしば強調されるけれども、ナショナルチームのセントラルミッドフィルダーとしては、ミドルシュートという武器というか飛び道具が備わっていなくては十分ではないだろ。
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