スポーツ新聞の戦評には違和感…昨日のアジア大会
2010.11.20
昨日のアジア大会のクオーターファイナルのタイ戦、その世代の中心的なメンバーは選出されていないU-21日本代表は酷いデキながらセミファイナルへの進出を決めたわけだが、今朝のスポーツ紙を見ていると、何だか随分的外れな記事が書かれていてとても違和感を持った。
一番驚いたのは、決定機を数多く作られた、的なことが書かれていること。確かに日本チームのデキは酷かったが、決定的なピンチはほとんどなかったのだが。一番危なかったのは、前半のコーナーキックからあわや失点というシーン。でもそれだけだ。
試合自体はタイの粘り強いボール際の戦いに苦戦した…でもタイは元々そんなに甘い相手ではない。それに試合の入りとしてはタイは非常に日本の速いパスワークを警戒しているのがありありとわかり、立ち上がりから日本の方こそ決定的なチャンスが何度もあったのにそれをモノにできないでいて迎えたのが前述のコーナーキック。あれで失点していればどう転がっていったかわからないだろうが、そこは幸運にも失点を免れることができた。タイはその惜しいシーンからやれそうな意識になったと見え、アグレッシブになってきたと思われる。フットボールはこんな風に非常にメンタルが大きく作用する。だから面白いし難しい、、、一戦一戦が重要、格闘技と同じだ。
逆にそのシーンの前に日本が先制していれば、かなり優位に試合を進めたことだろう、、、今大会これまでの試合のように。もちろん、この日の日本チームのパフォーマンスからして、これまでの試合のようにゴールを重ねたとは言い難いが。
後半の途中でボールポゼッションがタイが60%という数字が画面に表れたのは事実だが、確かにその時間帯はタイがボールを持つ時間が長かったのでその数字自体には驚かないし、その後は日本がポゼッションを上げたので最終的にどういう数字になっているかはわからない。とにかく失点しそうなシーンはほとんどなかったというのが、試合を見ていた者としての印象だ。
スポーツ紙の記事を書いた人間は、本当に試合をちゃんと見ていたのかね。この試合については一般紙の方が随分まともな記事だったように思える。「スポーツ」新聞という専門紙がそんなことでいいのかね。
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