アジア大会・男子サッカー、ファイナル
2010.11.26
2試合続けて延長戦を戦いPK戦で勝ち上がってきたUAEにかなりポゼッションされ、ゴールポストにも2度ほど助けられたが、コーナーキックから、川崎フロンターレ加入が決まっている右サイドバック(本職はセンターバックだそうだが)實藤の角度のない所からの豪快かつ強烈、見事に対角線にサイドネットに突き刺さるゴールで勝利。意外にも優勝してしまった、、、「意外」とは、はなはだ失礼と承知だが本音ではあるので、、、素直に謝ります。ごめんなさい。
しかしUAEの粘っこいボールキープと堅守とカウンターに苦戦すると思っていたが、想像以上に苦労した。なにせ、2試合続けて延長・PK戦までやって疲労しているはずなんだけどな。今大会のUAEチームは日本と同じU-21だそうだが、昨年のU-20ワールドユースでベスト8まで進出したチームのはず。中東もイランやサウジアラビアはコンスタントに強いが、UAEなども一時期は落ちても再び充実してくる時期がある。近年どういうわけか日本と縁(??)のあったバーレーンも、少し落ちる時期に入ったかもしれないがまたいずれ台頭してくるんじゃないか。UAEはまた、そういう上昇時期に入ったかもしれない。ちょっと注意だな。
ただ、UAEの選手たちを見ていると、本当に全員U-21なんかね。
決勝ゴルの實藤友紀は、あのシュートを見るとジュニア世代の頃はフォワードとか攻撃的ミッドフィルダーとかの選手だったんかな??
日本は今大会を正味のU-21で、しかもJリーグで出場機会の少ない選手と大学生で構成し、ファイナルまで進出して優勝まで果たしたのだから、所期の目的である底上げは十分に、かつ目的以上の最良の成果を上げたと言わざるをえまい。もちろん、これがワールドカップ予選に直接繋がるわけでもないし、ロンドン・オリンピック予選に対してアドバンテージを得たことになるわけでもない。こういう言い方は不適当だろうが、そうした今後の重要かつ唯一最大目標・ミッションに対して、この優勝が逆に(より強固な日本チーム対策を練られるなどの)マイナス要因になることだってありうるのだ。
特に気になったのは、中盤センター(中盤底)の山村と山口がこの試合ではイマイチだったこと。プレーメイカーとしての機能・役割は十分とは言えなかったし、そのためにより高い位置の東が下がってきてリンクマン役(繋ぎの役)を果たさざるをえず、そのために攻撃の枚数不足を生じていたように思える。また中盤センターが積極的に前線に顔を出してゴールに絡む動きをとろうとしていたことはよくわかったが、それに技術がついていかなかった印象もあるし。非常に過酷な日程で、最も負担の大きいポジションであるし疲労やコンディションの問題もあったろうが、それならばもっとこの位置の選手の選手層を厚くする必要があるなぁと…そんなことも強く感じた次第。
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