なでしこ、前途多難な初戦でしたな。

グループリーグ最大のライバルと目されているスイスに、辛くもPKの1点で勝利だが、相手のフィニッシュ手前のラストパスの精度の低さというか技術の低さというか、それとフィニッシュの技術の低さに助けられてのクリーンシート。ハツラツとしてるのが宇津木くらいで、乏しい中身だな。これを「好発進」とか伝える一部メディアって、ナンなんっすかね。

宮間のPKは実に見事で、実に素晴らしいキックだったけど。ありゃ、どんなゴールキーパーでも止められませんよ。しかし、攻撃の手がなさ過ぎじゃないか。パスミスも、相手へのプレゼントボールも多過ぎ。
スタメンに川澄が居ないのは、聞いてたとおり。でも終盤に使うと思ってた。右サイドバックに近賀でなく有吉を起用したのは予想外だったが、最近のテストマッチでの近賀のプレーはよくなかったんで(それでも近賀を使うんだろうなと思ってた…)まぁそういうこともあるかな、と。それはむしろ、近賀のコンディションなのかパフォーマンスなのか、よほどよくないってことじゃないのか。
澤を後半途中、60分くらいで早めに下げたのは、妥当な采配と思うとともに、この大会は(も)澤を頼りに戦っていくんだろうなっていうことが、あらためて確認されたというか。澤に替わって入った川村は、こういう大舞台は初めてなんで、それも影響したんだろう、、、ミスが多過ぎですな。途中出場で途中交替させられそうなレベルだったな。
確かに初戦は重圧がかかるし、内容よりも結果だというのは正論。それでも、このデキは前途多難と十分に感じさせるもの。次戦のカメルーン戦が試金石になるだろう。なにしろカメルーンはこの試合の前に(同じピッチで2戦続けて行うとは、なんちゅう運営なんかね。人工芝とはいえ)6-0で勝っており、そのうちPKが3本だったそうだが(PKが3本って何だよ…)大会前の予想と違ってアンパイではないかもしれんぞ。

それはそうと…数日前、確か日曜日の産経新聞の記事。なでしこブームに陰りが見えてきた…と、記事冒頭でぶち上げておりましたな。読んでみると、なでしこリーグの観客数を引き合いに出して、人気は長く続かない…だの、女子サッカーはメジャー競技とはいえない…とか。もちろん記事中にあるように、まだ全国各地では女子サッカー部がない学校も多く、確かに競技環境はこれからではある。だけど、ナショナルチーム(なでしこジャパン)が地方興行(地方でのテストマッチ)を行えば、つい先日も丸亀と長野で大観衆だったように、ネーム・バリューが非常に高いわけで。ゴールデンタイムの地上波TVの視聴率も、以前ほど数字を出せないが、それでも煽り無しでもそこそこの数字を出す。なでしこリーグを引き合いにこの記事を書いた記者は、何が言いたいのだ?? ナショナルチームの露出と裏腹であるところの、国内リーグ(なでしこリーグ)のさらなる充実・発展の要を訴えたいのか?? ナショナルチームの人気と裏腹の競技環境の問題を明示したいのか?? 記事の締め括りに、息の長い取り組みをしていくことが大事と(日本サッカー協会の人間が)話している…と締め括っているが、そんなのは当たり前であって、何をこの女子ワールドカップ開幕の日にこういう記事を出すかね。記事のタイトルは「なでしこリーグ人気定着へ息の長い取り組み大事」だが、なでしこジャパンとの兼ね合いには触れることも考察することもなく。わざわざ「なでしこリーグ人気定着へ」と銘打ってるものの、記事冒頭では「なでしこブームに陰りが見えてきた」と明記してるし、これじゃ読んだ人間の中には、なでしこジャパンも人気がないんだと思う者がいるだろう。それって、そういう意図にもとづく作戦か??
それにしても産経新聞といえば、女子ワールドカップを地上波中継するフジテレビの系列。何も提灯記事を掲載すればよいということではないが、それにしても意図がわからんよ。

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