ポゼッション潰しのカテナチオを攻略するポゼッション??
2016.07.03
日本時間、本日早朝に行われたドイツVSイタリア。スペインを下して勝ち上がってきたイタリアの「21世紀型カテナチオ」をドイツが攻略するか注目された、事実上の決勝戦とも言われた一戦。
イタリアの方はデロッシがケガでプレーできなかったりして、ややメンバー構成に変更を余儀なくされた影響もあったのかもしれないが、5枚の最終ラインの前の4枚のプレス、パスコース限定の守備が、今大会これまでの試合ほどには機能してなかったか?? ドイツの「圧」によるところもあるんだろう。だがドイツの攻略法も実に見応えがあり、、、サイドにボールを付け、2枚ないしは3枚が寄せていってショートパスを繋ぎ、イタリアの中盤を引き寄せる…それでもって空いたスペースに2列めが入り込んでチャンスをつくり出す。2014年のワールドカップで、ポゼッション・フットボールに対抗する形で(それを意識したものかどうかは知らんが)5バックという形が登場して、今回のユーロで、いよいよポゼッション・フットボールの終焉などと囁かれてもいたようだが、なんのなんの、イタリアのカテナチオを攻略する戦術を見せてくれたのがドイツ、、、ってところか。
…といっても、奪ったゴールは1点だけ、完全に粉砕したわけでも攻略したというわけでもないのだが。
試合の方は、イタリアがPKで追いつき、延長でも決着がつかず、PK戦に。PK戦はブッフォンとノイアーという両巨頭による見応えのある攻防となり、辛くもドイツが勝ち上がる結果となった。120分間の攻防、戦いとともに、見応え十分な一戦。
ちなみにJリーグを見ていると、J1では5バック守備戦術(最終ラインが3バックの場合はウイングバックが最終ラインに加わって5枚(5バック)になるが、4バックでも中盤の1枚が落ちて5バックになる…)を早くも取り入れているように見受けられるチームがあったりするようだが、最終ラインの前の中盤の守備戦術、スキル、基本、フィロソフィーが無い(?)ので、逆に中盤のプレスが甘く、相手に易々とチャンスをつくらせてしまってるという、、、そんな風に見受けられましたね。
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