中東の勢力地図が変化しつつあるのか?? アジアカップ・サウジアラビア戦
2011.01.18
グループリーグ最終戦のサウジアラビア戦は、誰もがこの試合がこのグループ1位・2位を決める大一番になると踏んでいたのに(実際、起用しているレフェリーのセットもそれなりにクラスの高いセットだった)サウジは早々に敗退決定済みで、昨夜の結果もご存じのとおり。
この日本戦にプライドを賭けてくるのかと思っていたが、まぁそういう雰囲気もあったのが、簡単に日本チームが攻略してしまった。中東と言えば、サウジアラビアとイランが抜けていて(実際にワールドカップでもこの両国は一応の実績があるわけで)イランはまだ今大会でも一定の強さを見せているが、サウジのこの凋落ぶりは何だろう。そういう前触れもこの数年(5年くらいかな)あったことはあったのだが、前回アジアカップでは日本をセミファイナルで下すし、昨年末のガルフカップでもファイナルに進んでいるし、まだまだチーム力を粘り強く維持しているのかと思っていたけれども…ちょっとびっくりだな。これじゃぁ、2000年のアジアカップ(ヨルダン大会)の初戦で日本チームがコテンパンにやっちゃった時(そしてサウジは急遽監督交替して、ファイナルでもう一度対戦)よりも悪い。ちなみにその2000年大会で見せた日本のフットボールが異次元だったわけで、中東開催で、中東以外の国が優勝したのもこの時だけ、なのだ。
もっともサウジアラビアの戦いぶりというのはずっと前から変わっていなくて、サウジの試合は何か時間というか時代が止まっているような感がすることもある。日本はもちろんだが、他の中東諸国がモダンなフットボールを意識しチャレンジしているのとは対称的。ガルフカップで優勝して今大会を迎えたクウェートもそんな感じだし、実際クウェートもグループリーグで敗退。その一方で日本と同じグループだったヨルダンがグループリーグ突破(シリアも本当ならヨルダンよりもチーム力は上だろう)したし、カタールも2022年のワールドカップを開催するように一皮二皮向けていこうとするだろうし、中東の勢力地図が変化していくのだろうか。
松井は戦線離脱で帰国するらしい。岡崎のコンディションはよさそうだが、岡崎をスタメンで使うとなると、この後のトーナメントで途中出場で攻撃のキーになる選手がいない。柏木や藤本ではなぁ。
内田篤人が累積警告で次の試合に出られないので、後半から伊野波を起用するのはさすが(当然ではあるが)だし、イエローを1枚持っている吉田麻也を途中で岩政に替えたのも実に的確。
伊野波だが、鹿島アントラーズに移籍した当初起用されていたサイドバックに入ったが(アントラーズでは伊野波のサイドバックは結構穴だったように思うが)内田よりも正確なクロスで前田のゴールをアシスト。頭角を現してきた当時(鹿島アントラーズ移籍前のFC東京時代)は中盤底だったので、ユーティリティ能力は高いけどね。その分、どこやっても何かしら欠点というか弱点がありそうなんだけど。
さて、決勝トーナメントはカタールとの対戦。開催国だし、2022年ワールドカップ開催国だし、AFC(アジアサッカー連盟)会長のお膝元だし(何でも、ワールドカップ招致計画書の中でAFC本部をドーハに移す、、、なんてことを堂々と勝手に書いていたそうじゃないか)嫌なカードだ。いろんなことも起きるかもね。
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