正直、クラスが違ったセビージャとセレッソ大阪。

昨夜はセレッソ大阪がセビージャを迎えた親善マッチ。この試合って、Jリーグ公式サイトのTV放送カレンダーには掲載されてなかったんだよね。なんで?? 「Jリーグワールドチャレンジ」じゃないからか?? だとしたら、実におかしいところだ。
で、試合の方だが、まぁぶっちゃけ、クラスの違いをまざまざと見せつけられるものに。セレッソ大阪はほぼ現時点でのベストメンバーだったと思うが、セビージャの選手たちの正確なキック、パス、トラップ、そしてまさに共通リテラシーといえるような動き方や位置取りに、ろくにボールを奪えず展開もできず。こういう状況でこそ、柿谷や山口蛍がチームを引っ張って欲しいんだが、無理っすかね。。。

セビージャは4-3-3で、アンカーにエンゾンジが居るわけだが、ビルドアップの状況ではエンゾンジが最終ラインに入って両サイドバックが高い位置取りをし、サイドが2枚になるという厚い攻撃シフトで、セレッソは基本フォーメーションは4-2-3-1だが、守備時には4-4-2のラインを形成しているものの、最終ラインに(そして中盤も)ゾーンディフェンスのスライドやカバーのリテラシーが不足しているんで(また、選手間でバラバラなんで)サイドバックの周辺およびその脇のバイタルエリアでいいようにボールを回され好機を作られる、、、という展開。中盤の追い回しも、サイドハーフが(特に柿谷じゃない方のサイド)が全然できてないというかゾーンディフェンスをわかってないというか…という感じで、なんにしても、相当なリテラシーの差を感じました、、、というところだろうか。
今シーズン就任したセレッソ大阪のユン・ジョンファン監督は、過去にサガン鳥栖で大きな成果と躍進を見せた、Jリーグの中ではゾーンディフェンスの采配と構築に長けたコーチだが、Jリーグの試合では機能しているように見えるものの、こうしてセビージャ・クラスと相対すると、ユン・ジョンファン監督の(トップチームでの)指導と采配をもってしてもボロが出ちゃうというか。。。この辺は日本のフットボールの根幹的な課題といえるように思うし、トップチームの監督やコーチの問題ではなく、それより前、育成年代における(ジュニア世代からの)指導内容の課題・問題なんじゃないか。大部分が、トップチームでやる以前のリテラシーの部分。
…ま、そんなあたりをまざまざと見せられましたね、と。

ところで、少し前に某・旧メディアに、J2からプレーオフで昇格してきたセレッソ大阪が首位(現在J1リーグ首位)であることについて、意外なような記事が掲載されていたが、まぁ言いたいことはわかるんだが(プレーオフで昇格したクラブは早々に降格可能性が高くなっているのが例年だから…それが、入れ替え戦の導入にも繋がっていると思われるし)J2でのセレッソ大阪は、ぶっちゃけ、監督の采配や戦術は目をつぶっていて(それだけに、こちらはネタとして大いに楽しませていただいたんだが)でも、選手層からしてみれば、まともな(!)監督が就任すれば、よい戦績を上げるであろうことはわかりきっていたわけで、、、そんなこともわかってないというか、見る目のない記者がスポーツメディアで取材したり記事を書いてんですかね、、、とは思いましたね。
さらに言うなら、とはいえ、このクラスのセレッソ大阪に(シーズン半分ではあるが)首位を許す他のJ1クラブは、ちょっと情けないとも思いますが。
…最後、話がそれちゃったけど。

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