ACLグループステージ突破は1クラブだけ、「なでしこ」は女子アジアカップ・ファイナル進出。

アウェイでの広州恒大に悪くてもドロー(その場合はもう1試合の結果によるが)が求められたセレッソ大阪は、今回のアウェイ戦も主力は帯同せず、結構皆さんからの意見もいろいろあるようだが、私も(驚きはしないが)そう来たか…というところではあった。
キックオフ直後からウ~ンという押し込まれ方で、早々に失点したが、すぐに福満の抜け出しからゴールキーパーとの1対1を制して同点に。その後、前半のうちに決定的なチャンスが決められず、これがイタかった。特に、ゴール正面でフリーのシュートをゴールキーパーにぶつけてしまった(足でセーブ)シーンが。
そうこうしてると、もう1試合の方でも試合が動き、、、と。

後半は、広州恒大のブラジル人アタッカーに2発許してしまって敗戦。アランは超絶レベルのアタッカーではないが、ここぞという時に腰がしなやかだわな。2発ともそう。日本人選手もこういう身体の使い方ができなきゃダメだわ。
結局、セレッソ大阪もグループステージ突破はならず、日本のクラブは鹿島アントラーズだけが突破という、たいへん残念なことに。しかも鹿島アントラーズもグループリーグ最終戦はホームで敗戦して2位突破になったし。Round 16 は上海上港との対戦だし。
ただ、広州恒大にしても上海上港にしても、十分に勝てる相手なんだが。上海上港はフッキ、オスカル、エウケソンが居るけどな。

女子アジアカップのセミファイナルは、中国との対戦。中国はどういうプランだったのか、ハイプレスでなく引いてブロック厚く入って来て、こうなると日本のパスワークがさえる。ボールをロストしても、高い位置での囲い込みで奪い返す。ただ、そこから先のアイディアやイマジネーションが乏しく、なかなか決定的なチャンスが作れなかったんだが(とはいえ、15分あたりの岩渕の左からの高速クロスを増矢が合わせられなかったシーンは、ありゃダメだろう…ああいうボールに合わせる意識やトレーニングをやってないんだろうな)前半終了間際に、ペナルティエリアわずか外でボールを受けた岩渕が見事なターンにシザースフェイントから豪快に叩き込み先制。先の韓国戦でも同じようなプレーがあったが(その時はゴールキーパー正面へ飛ばしてしまったが)今度はネットを揺らす。
後半はギアチェンジした中国に危ないシーンもあり、パスミスも増えてきて危険な場面も招いたが、失点せず試合終盤へ持ち込み、一発のある横山投入がまんまと当たり、横山のアウトにかけたゴラッソ、さらにPKで追加点。ここでも岩渕の動きがアシストになっておりましたね。
3-0とした直後に、その横山の不用意なファウルでPKを与えて失点したが、3-1で快勝。辛くもアディショナルタイムに2-2に追いついて(メンバーをなかり入れ替えて臨んでいたようだが)PK戦でタイを振り切ったオーストラリアとのファイナルへ進んだ。
後半も、20分あたりで岩渕が作った決定的なチャンスに長谷川が(決まった!! と思ったシュートを)枠外へ外してしまい、まぁ、こういう試合はそういうチャンスを確実に決めないと、、、っていうところ。それだけに終盤に、前を向けば決定率の高い横山を起用したベンチワークは理にかなっていたかと。
あと気になったのは、攻撃のビルドアップで縦にボールを付けようとするんだが(それもピッチ中寄りの味方に)そのボールにスピードが無く、インターセプトされるシーンが多かったのが目についたこと。ありゃ改善しないとイカンだろう。

というわけで、最終ライン、中盤センター、そして前線で左右に開いてボールを引き出す岩渕のプレー(プレスバックでも貢献度が高かったし)といったあたりは、ようやく固まってきたんではないか。あとは岩渕とともにトップを組む選手をどう考え、どうチョイスするのか、2列めも一応固まってはいるが精度やクオリティが、、、といったあたりを改善なり一段高められれば、そこそこ戦える体になってきたかと。
中盤センターは宇津木が効いているが、いかんせんパスミスが多いのはデフォなんで(苦笑)それでも相手を潰すし、サイドチェンジの長いフィードもあるんで必要不可欠だと思うんだが、パスミスしない(あと、ミドルを何本か打つ)宇津木が欲しい(笑) ま、中盤センターといっても、イタリア風で言うなら、宇津木のタイプはインコントリスタもしくはインテルディトーレと言われるタイプに近いわな。レジスタやクルソーレではない。クルソーレはむしろ、今大会で言えば隅田や猶本が幾つか見せたプレータイプがやや近いだろう。
日本の感覚というか思考だと、どうせ、かつての澤がレジスタだったろうという話になってしまうと思うが、私の感じでは澤もレジスタのタイプではなく、むしろレジスタは宮間で、澤は(中盤でのプレーでは元来)インクルソーレのタイプじゃないかと。もっとも澤は、状況に応じてクルソーレもやりインテルディトーレもインコントリスタもやってたんだが。

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