1995年5月28日、東京でのエクアドル戦。
2020.05.01
「JFA.TV」で配信されている1995年5月に東京・国立競技場で行われたエクアドル戦。
1995年というのは、1月にサウジアラビアで開催されたカップ戦(キング・ファハド・カップ1995)にアジアチャンピオンとして出場。このカップ戦(1995年が2回めの開催)が実は後の(第3回めから)コンフェデレーションズカップになるモノで、というわけでコンフェデは元々はサウジアラビアが始めたもの。
で、そこで日本はナイジェリア、アルゼンチンと対戦して2戦とも完敗。
続いて2月に香港で行われたダイナスティカップ(東アジアカップの前身)に出場。とりあえずPK戦で優勝はするんだが、そうしたスケジュールを経ての5月のキリンカップ。この年のキリンカップはスコットランドとエクアドルが来日。翌6月にイギリスで開催されるアンブロカップでイングランド、ブラジル、スウェーデンと対戦することになっていたんで、その壮行試合的な意味合いがあったかと。
映像を見ると国立競技場がビッシリ、鈴なりのような観衆。取材カメラもめっちゃ多く、ホェ~こんなにカメラマン居ましたかねーとあらためてビックリ。
そんな中での試合ではあったが、内容はまぁなんというか…微妙。相変わらずワァワァとしたフットボール。
…っていうか、フットボールになってますかね、、、っていう感も。
この頃は加茂監督でゾーンプレスがウリだったんだが、なんか中盤のプレスもかかってないし、選手間の距離と位置も不明だし、よくこんなんで世界をめざしておったな、、、とすら思えたり(苦笑)
ピッチの中ではインターナショナルレベルにあるとは言えないようなパフォーマンスもあったり、、、例えばある選手がボールにメッチャ(マッハの勢いでビュット)常に行く(行こうとする)んだが、今ならそんなのはオイオイどうよって感じだし。スペースの概念(というか知識、あるいは常識)が無いんじゃないか、っていうか。。。
攻撃も、三浦和良と中山の2トップのノリノリのプレーぶりはまぁご愛嬌といったところだが(といいつつ、ロクにフォワードらしいショットが打てるわけではない…)中盤のゲームメイク、チャンスメイク、イマジネーションもほとんど感じられず。2トップはイケイケで自分が自分が…的なマインドはまぁまぁ結構だとして、2列めやアウトサイドを生かすような発想、思考もほとんど見られないというか。。。
森島もスタメンだったが、この当時の森島はこんなプレー内容だったんだな、、、というのが率直な感想。2000年くらいからのクオリティあるプレーではないなぁ。ま、2000年以降もチーム自体がこういう感じ、こんなクラスなんだったら、その中での森島のパフォーマンスはこの日と大きくは変わってなかったかもね。
というわけで、懐かしくもあったり、当時の日本のフットボールの位置とか内容を振り返るにはとても貴重な試合ではあったかと。大観衆の大歓声にノリノリなのは大いに結構だが、なんかリアルなグローバルな激戦競技を戦うステージなり次元とは根本的に趣を異にする国立競技場の空気。
ま、いずれにしても、このフットボールでは厳しいわなぁ。
相手のエクアドルも、この日のメンバーがどれほどのものだったのかわからないが、少なくともAマッチに相応しい相手ではない。
エクアドルは2002年ワールドカップが確か初出場で、今日では南米でなかなかのポジションになりつつある。ワールドカップ2度めの出場を果たした2006年大会ではグループステージを勝ち上がっているし。今では日本もそう容易には勝てないだろ、、、昨年のコパ・アメリカではドローだったしな。
そうそう、この試合の後半の半ばあたり、ボールがは日本サイドにあったが、でもセンターサークルを何メートルか越えた辺り、、、その時、フレームアウトしていた日本の最終ラインが猛烈に(いきなり猛然と)ラインを上げたんだよね。なんだぁぁ、、、って思いましたがな。そこ、猛烈にラインを上げるところ???って思ったし、ラインを上げたのはいいが、それに連動して中盤がどうか動いた(連動した動きを見せた)わけでもないしなぁ。なんじゃこれ。
おそらくベンチから、上げろ~っていうような声でも飛んだんじゃないかね。
なんかさ、フットボールだけどフットボールじゃないっていうか、違うフットボールみたいなものというか、そんな印象が残りましたね。
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