ドイツ2部への移籍にそんなにガッカリすることはないと思うが。
2021.06.20
昨夜のNHK-BSのJ1中継は、これがまた内容に乏しいというか、ぶっちゃけ(ぶっちゃけなくても)なかり低レベルというか、、、両チームとも、後方からのフィードがことごとく相手に渡るわぁ(中盤スカスカだし)ビルドアップしようとしても容易に相手に捕まるし奪われるわぁ(パスもトラップも問題多し)で、NHKもなんでまたこのカードを選びましたかね、、、という内容。
ちなみに次の水曜日(ミッドウイーク)も昨夜と同じく三ツ沢からの中継だが、もうちょっとマシな試合を放送できることを望みたいもの。折角の全国放送なんだよ。イイものを見せませんかね。
さて、今日の早朝から幾つものスポーツ紙で一斉に報じられた、川崎フロンターレの田中碧のデュッセルドルフへの移籍報道。デュッセルドルフは過去に何人もの日本人選手が在籍したし、日本人への理解も高い街・クラブだが、現在はブンデスリーガ2部なんだよね。
Jリーグからもはや1部のそれなりのクラブには行けなくなったのか…という悲観的な(?)コメントも結構目にするんだが、ホントにそうだろうか。
むしろ、正しいステップアップ・ルートを踏むようになった…とは考えられないですかね。昔はいわばバブルだったと思いませんかね、、、ピッチでのプレー以外の面で。
今や日本を代表する中盤センタープレイヤーとなった遠藤航だって、ヨーロッパに渡った最初のクラブはベルギーのシント・トロイデン、そこからブンデスリーガ2部のシュツットガルトに移籍し、シュツットガルトを1部に引き上げ、昨シーズンはブンデスリーガでデュエルNo.1という活躍を見せた。
日本が遠く遠く離れた地理的関係にある以上、なかなかにスパッと若くしてそこそこのクラブに獲得してもらえる可能性は低い。
ましてや田中碧はオリンピック代表チームでしかプレーしていない(A代表でプレーしていない)んだし。
A代表でプレーしてたって、ワールドカップでのプレーでもない限り、ヨーロッパのクラブが日本のJリーグでプレーする選手をずっと追いかけるなんてことは滅多にないだろう、、、よほどの青田刈りでない限り。(青田刈りも過去に結構あったよね…今でもね…)
22歳の(これまで国際大会でのプレー経験が多いとは言えない)田中碧にしてみれば、まずはブンデスリーガ2部でドイツでのプレーに慣れて、クラブとともに1部昇格を果たし、そこから勝負、、、という、理知的なチャートのように思えるが。
また、オリンピックが終わってから移籍先を選べばイイんじゃないか、、、という意見もあるが、そもそもヨーロッパのクラブはオリンピックという大会を重視していないし(重視してるとしたら、U-20とかU-17のワールドカップだろう…)オリンピックが終わったらもう8月中旬で、新しいシーズン開幕目前でチーム編成はもう終わっている段階ではないか。
そういう時系列を考えれば、この(言うなれば正しい)タイミングで移籍を決断することは論理性があるんではないかと思える。
デュッセルドルフは、間もなく始まるACLでのプレーは望まず(ケガのリスクや蓄積疲労のリスクを考慮しているのだろう…したがって、川崎フロンターレは昨夜ウズベキスタンに向かったが、田中碧は帯同していないそうだ)しかしオリンピックでのプレーは容認しているとのこと。
ごく最近、フランスが多くの選手がオリンピックメンバーに呼べない状況になっていることが伝えられているが、前述のとおりヨーロッパのクラブからしてみればオリンピックはその程度のものであるにもかかわらず、それでも自国開催のオリンピックでのプレーを容認してくれている点も、アドバンテージだろう。
そしてこのパンデミック下、どこのクラブもなかなか選手を獲得しづらい状況もある。
そんなこんなことを考えれば、そんなにガッカリすることでもなかろう…と思うんだが。
ま、Jリーグで現在ブッチギリのクラブの柱と言える選手(今の川崎フロンターレは田中碧のチームと言ってもよいくらい…)が、いきなり移籍金〇億円でどこそこ1部のクラブに完全移籍…といったニュースでワクワク、アゲアゲできないのか、、、という気持ちはわからないでもないが。
ま、そんな風に思いますね。
田中碧はヨーロッパでのセントラル・ミッドフィルダーとして、日本人選手として攻守両面における過去最高クラスの選手になる可能性を持っている。
過去にも稲本など何人もの日本を代表する選手がセントラル・ミッドフィルダーとしてヨーロッパでチャレンジしてきたが、本格的にボックス・トゥ・ボックスのプレーができる選手であり、それは日本産の新しい選手像、日本人選手の新時代到来と言えるんではないか。
オリンピックが終われば間違いなくA代表に呼ばれるだろうし、大いに飛躍して欲しいもの。
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