U-24スペイン戦、あれを「パスをつながれて」ボールを奪えなかった…としか報じられない日本のメディア。

昨日に続いて、一昨夜行われたU-24のテストマッチ、スペイン戦に関して。
キックオフ直後からスペインがボールを握り、日本は奪い返せないどころか後方に釘づけ状態で、中盤底も前へ出られない状況が続いた展開、、、ところがその状況を、スペインにボールをつながれ…としか表現できない日本のメディア。。。
確かにボールを繋がれたんだが、パスワークしか目に入らない(映らない)っていうことは相当に問題だろう。
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/index.php?e=4065

昨日もエントリーしたように、パスワーク以前に、そもそもボールの持ち方からして次元が違ってたわけですよ。
そこに目が行かないでどうすんの、、、と。
ま、これを追いつくにはどうすればよいのか、ってことだが、多分追いつけないかもしれない。ただ、このスペインのメンバーだからね。他の国も同様のレベルっていうのは、なかなかに考えづらい。
じゃ、日本の育成がよくないのか、と言えば、う~ん、優れてるとは言えないものの、頑張ってはいるんじゃないか。ただし世代が変わらないと、今の次元、クラスからグンと上の段階には行けないかも…ね。
んじゃ、スペインもしくはスペインの育成がそんなに優れてるのか、と言えば、それは伝統的にそうと言うしかないが、だからと言ってスペイン最強・最高の位置を保ち続けているわけでもない。意外に(日本ではバルセロナとレアル・マドリードしか見てないから意外かもしれないが)スペインの国際大会・世界大会の戦績史は、ブラジルやドイツやイタリアよりも劣る。ワールドカップでようやく初優勝したのも2010年だし。
まぁそのあたりが、フットボールの難しいところだ。

話が逸れたが、スペインは日本とのテストマッチを気候やコンディション調整に当てていたことは明らか。ユーロ(ヨーロッパ選手権)が終わってすぐ、合流したばかりの選手も多いし。
コンディションが上がったスペインとオリンピック本番で再戦ということになったら、これは相当に厳しい戦い、、、勝ち上がるのは至難の業だろう。むしろ日本の方がグループステージ初戦から全力だろうから、ヘロっている可能性も低くないし。
ま、このスペインのレベルだと、日本がグループリーグで対戦するフランス、メキシコよりも、おそらく確実に上だろう。今回のオリンピックでこのレベルなのは、選出メンバーからしてスペインかブラジル…っていうところかもしれない。
そういう点やら、打ち破るのは至難の業と思われるスペインとの再戦においては、日本にはホームで戦えるというアドバンテージもあるし(もちろん、そのアドバンテージを十分活かせるという前提で…)それに加えて(真面目に言うが)運と、そして(非科学的な概念になるが)努力と粘り強さが十分発揮されれば、そこそこ今大会を勝ち上がることは不可能ではないかもしれない。
ただし、安易に関係者が口にするメダル、金メダルというのは、なんとも保証の限りではない。
(ホスト国のグループには考えられない)厳しい相手が待ち構えるグループステージでの敗退も、実は当然ありえる。
第2戦で対戦するメキシコ、そして第3戦のフランスがどの程度のチームか、という点が大きく左右しそうだ。

ちなみに、対戦したU-24スペインの監督が、日本選手の中で冨安が一番よかった(重要な選手と示した)とコメントしている点も、あまり日本のメディアは取り上げていない模様。ここら辺からも、旧来メディア、フットボール専門メディアを含めて、日本のメディアの次元が問われる証左ではないか、、、と思ったりもする。

| trackback (0) |

この記事のトラックバックURL

http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/4066

トラックバック

▲ページのトップへ

CALENDAR

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

<<前月 2024年11月 次月>>

Back Number

これ以前の記事はこちらから

Recent Trackback

Profile

▲ページのトップへ