厳しいグループを(予想外の)3連勝で突破。
2021.07.29
昨夜のフランス戦。2点差で敗戦すると勝点6ポイントながらグループステージ敗退の可能性が高く、既にイエローを貰っている選手のマネジメント、疲労・消耗を考慮したターンオーバーと、なかなかの高い難度を要求される一戦。
これまでの2戦をベースに、1トップに上田綺世、2列め左には旗手を起用。冨安が戻って来て板倉をベンチに用意…センターバックのサブスティトゥートとともに(遠藤航、田中碧ともイエローを貰ってしまっていることを考慮して)中盤センターのサブスティトゥートという意図もあるのは明白。
20分過ぎ、田中碧の縦パスから上田がシュート、ゴールキーパーが弾いたところに旗手が詰め、そのこぼれを久保建英がまた斜めのスプリントからフィニッシュして先制。さらに、今度は旗手、久保と渡って、久保から上田へのパスはやや短かったが上手く反転シュートを放ち、今度もゴールキーパーが弾いたボールに右サイドバックの酒井宏樹がスプリントして合わせて追加点。前半は2-0でハーフタイム。
やはりフォワードの選手は、シュート打たないことには何も起きない。それもパンチのあるシュートを。途中出場でいかにもコンディションが整ってなさそうな動きだった前試合だけに、スタメンで大丈夫かと思ったが上田の起用は的確だったと言うしかない。
そして旗手がよく絡んでいた。後半に橋岡が入って、その最初のプレーで右サイド奥からの速いクロスをヘッドで合わせ損ねたりして(ゴールマウスを外してしまう)ややイメージがアレかもしれないが(Jリーグでもフィニッシュのところが大体そうです…)なるほどレーンの理解・使い方ができる(そうじゃない選手も多い中…)。フランスのレキップ紙も旗手が厄介というようなコメントを出していたようだが、さすがにレキップ紙…といったところだ。
日本は後半立ち上がりに、久保建英に替わって三好を投入。久保の疲労はわかるが、堂安も相当披露しておりイエローも貰っているんで、ここは堂安の方が先じゃないか…と思ったり。
酒井宏樹が今大会2枚めのイエローを貰ってしまい次戦が出場停止となってしまったが、じゃ次戦は右サイドバックは誰を起用するんだ??? 橋岡かぁ~(不安…)冨安を右サイドバックで起用するか~(ケガ明けで不安…)と思っていたら、サクッと55分に酒井に替えて橋岡を投入。オイオイ、まだ時間的に早いだろう…この試合は酒井を使い倒しでよいんじゃないか…と思いつつ、いきなり橋岡は早々に縦に抜け出して前述の鋭いクロス。ニアの向こうの旗手を意図的に狙った次元の高いプレーだったかと。
その後も遠藤航を70分過ぎに板倉に交替させ、堂安に替えて相馬を入れて、相馬が左で旗手が右に移るのかと思ったら、相馬が右、左は旗手のまま。
さらに80分あたりに田中碧を前田大然に替え、前田は左サイドに、旗手を左サイドバックに移し、中山と板倉の中盤センターに。
遠藤航も田中碧も、堂安も中山もイエローを貰うこと無くマネジメントをコンプリート。
後半の追加点は、中山の上田へのクロスの落としから、旗手の中央を飛ばしたパスを右からカットインしてきた三好がファーに巻くショットを沈めて3点め。さらにアディショナルタイムには、カウンターから右サイドを相馬が抜け出し、逆サイドの前田へ精緻なパス、前田がワンタッチで対角線ショットを沈めて4点め。
4-0の完勝で3連勝、グループ1位でクオーターファイナル進出を決めた。
いろいろ言ってきたが、この試合のカードの切り方は称賛されるべきだろう。橋岡の試運転にも成功。
また、左サイドバックで相手の攻撃のキーマンを封じている中山については、オーバーラップした時のイマジネーション、レーンの使い方、ラストパスやクロスのクオリティ等々がナンだったが、確かに少しずつ向上していっていると言えるんではないか。
さて、クオーターファイナルはニュージーランドとの対戦となり、明後日7月31日の18:00キックオフ(@カシマスタジアム)となった。それに勝ち上がると、セミファイナルは8月3日の20:00キックオフ(@埼玉スタジアム)でスペインVSコートジボワールの勝者との対戦となる。
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