とうとう「野球賭博の何がいけないのか…」と来るか!!!!!
2010.08.07
そんな主旨の記事(「スポーツ振興くじのtotoと野球賭博に本質的な違いがあるわけではないのに一方は奨励され一方は犯罪とされる…」云々)が某サイトに掲載されて、何人もの人が読んでおったまげておられる。
私もちょっとだけ驚いた(ちょっとだけしか驚かなかった)が、ちょっとだけ驚いたというのもその書き手が金融アナリストなどと名乗っていることで、おぉそろそろこういうのが来たな、っていうのがむしろファーストインプレッション。
発端となった大相撲・野球賭博問題なるものだが、どうも何がそんなにイケナイことかわかってない人が結構多そうなので、もうちょっとその辺を突っ込んだ方が社会の健全な認識になるんじゃないだろうか。そういう部分をすっ飛ばしてただ単に騒いでいるだけでは、何にもならないと思うが。銀座の高級クラブのお姉さんたちも何かわかってない風だったよ。
冒頭の某サイト記事だけでなく、何しろ7月20日付の毎日新聞夕刊には堂々と「力士の違法トバク…そんなに巨悪なのか…」的な記事を「専門編集委員」が書いていたし。そんなことだからネットでは、いっそ野球をスポーツ振興くじにしたらどうか、、、などという声も何度か見るようなことにもなる。
スポーツ振興くじ(toto、いわゆるサッカーくじ)の説明をよく聞く機会があるのだが、所管する独立行政法人の方が大体いつも口にする中で、、、なぜ野球でなくてサッカーなのか指摘されますが、、、というくだりが大抵出てくる。もうそういう説明は要らないと思うのだが、独法側がその時どういう論理構成をしているかというと、野球は雨天中止がある(試合中止があってはくじが成立しない)、、、ピッチャーによって勝敗が大きく左右される、、、云々といったあたりだ。そこでいっつも思うのだが今回の野球賭博問題のように、そっち系屋さんが関与している部分があるからということも大きなことなのに言わない。もう今度からちゃんと言ったらどうですか。
スポーツ振興くじ(サッカーくじ)も一時は存続が危ぶまれ、助成金総額(枠)もほとんど確保できない状況の一時期もあったが、今や順調に毎年100億円以上の助成金総額が確保できる模様で、スポーツ振興への国家予算がどんどん削減されていく中で良かった。ますますスポーツ振興くじ(サッカーくじ)の役割は大きいと言わざるをえない。
ただ、スポーツ振興くじ(サッカーくじ)が最も苦しかったのは2006年前後で、あの頃、売上不振を聞かれた独立行政法人の方は「ドイツ・ワールドカップの日本惨敗でサッカー人気が低迷してるから」みたいなことを、本当にそう言ったのかどうかは知らないが、メディアの報道では言ったことになっているわけで。それを読んだ時には非常に憤ったもんだ。全然関係ないじゃんか、ドイツ・ワールドカップの前から売上は悪かったじゃんか、ってんだ。そもそも、サッカーファンが増えてくれて彼らが買ってくれると胸算用してたんなら大間違いだ。サッカーファンは買わないよ。
それがどうして一転好調になったかというと、予想をしないで済む最高6億円の「BIG」の発売開始が契機と言うけれど、実はドイツ・ワールドカップの前から発売されていたし、要はある時コンピュータシステムのトラブルが発生してくじ自体が買えず、それが世間のゴシップ的話題になってバカ売れしたわけだ。まさに不幸中の幸い。それで「6億円」というのが知れ渡った。
今や、その「BIG」のキャリーオーバーをチラつかせて購買意欲を煽っている。何か絞っているよね、キャリーオーバーが減ってくると絶対(極力)当たんないように。しばしば買っている本人が明らかにそう感じているんだから。
あ、でもずっと忘れないからね、ひと頃の売上低迷をサッカー人気(確証も全くないのにサッカーが人気低迷しているという虚偽)のせいにしたこと。
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