AFCでまた、ワールドカップ予選をめぐる不穏な動き??
2012.03.29
AFC(アジアサッカー連盟)と言えば、当然にして日本も属しておるわけだが、オイルダラーの中東の存在も大きいので、何かと綱引きが発生(続出もしくは頻発)する。先日、マレーシアのクアラルンプールで理事会が開催されたのだが、そこで中東からまた妙な提案が出された模様で。
すなわち、次のアジアカップ(2014年1月、オーストラリア)以降、アジアカップの開催を2年おきに増やし、2017年のアジアカップを、2018年のワールドカップ(ロシア大会)の予選を兼ねる形にしようというもの。んで、2019年も通常どおりアジアカプを開催し、その次の2012年のアジアカップは2012年のワールドカップ(カタール大会)の予選を兼ねるということ。ま、近年は日本など東アジアや転籍してきたオーストラリアに押され、ワールドカップ出場もままならない中東諸国が、また策を講じてきたところだろう。ぶっちゃけ、こんなんダメだよ。開催国のアドバンテージを生じてしまうし、ワールドカップ予選の形式として相応しいものでない。折角長年かけてホーム&アウェイの予選が実現したところ。最終予選がホーム&アウェイになったのは1997年(1998年のワールドカップ予選)がようやく初めてであり、この時も急遽決まり短期間でのホーム&アウェイだった。まだそれくらいの歴史しかない。
ま、普通にこのような提案は相手にされないと思うが、同時に不安もあるわけで。というのは、今年からU-22アジアカップなるものが創設され、これが2年おきの開催で、次の2015年のU-22アジアカップは、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの予選を兼ねることになりそう(もうそうなっちゃった??)ということ。ワールドカップ予選もそれにならおうというか、アフリカではアフリカネーションズカップが既にワールドカップ予選を兼ねているという事実もある。とにかくグチャグチャな提案をしてくる向きが存在するAFC。そういうのとも付き合ったり戦ったりしないといけない。戦いはピッチの上だけではないわけで…ホント、フットボールは政治(国際政治)の世界と同じ。
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