イタリアだよ!!

日本時間今朝のユーロ(ヨーロッパ選手権)ドイツVSイタリアはイタリアの完勝。イタリアらしさ満載の試合となった。

普通に考えれば優勝候補のドイツ(私もスペインとドイツのファイナルと思っていた)序盤から何か違う。イタリアと言えば「カテナチオ」だが、ブランデッリ監督(ブランデッリ氏は中田英寿がいた頃のパルマの監督だったんで馴染みというか、いろいろ見てきたよね)は引きこもりではなく攻撃的フットボールを導入しているようだが、それでも本質的な守備スキルか染み込んでいるというか健在。激しくプレスに行くわけではないが、相手選手との距離感、ディフェンスにおける味方選手との距離感も抜群。だからドイツの選手たちは、激しく寄せられているわけではないのに、プレッシャーを感じていたか窮屈なプレーに終始してしまったんではないか。
それとカッサーノ。今大会ここまでは基本的にバロッテリとの2トップだったと思うが、この試合ではやや低め、バロッテリとは縦関係、1.5列辺りに位置どりして、ここはトッティの舎弟(?)だったカッサーノとしてはトッティ直伝(?)の得意なプレーだろ。左サイドに開いて効果的に使うのも、トッティ仕込み(?)かよ、って感じだ。
バロッテリの2点めのゴールでは、ドイツのラームの守備の軽さをコメンテーターの宮本恒靖氏が指摘していたが、ご自身の現役時代のようだったと多くの人が思ったと思うんで、宮本氏ご自身はどうお感じになっただろうか。でも、宮本氏の解説はとてもよいですな。
ドイツはセンターバックのフンメルスも軽い応対が目に付いたと思うが、フンメルスはドルトムントでもこういう日があります。
ドイツの思わぬ敗戦というか、スコア以上の完敗の要因は、幾ら好調なチーム状態でもこういう日もあるわけでもあり、いろいろあるだろう。ただ、イタリアにおけるピルロの役割(プレーメイカー、レジスタ)が不在だったと言えるかも。

今回のユーロはスコアレスからPK戦が2試合もあるなど、以前から書いているようにあんまり内容的に見るべきものがないかな、と思っているのだが、それとは全く関係なくあらためて感じるのは、フットボールはやはりゴールを生まれにくくしているスポーツ競技であるということ。フットボールにおけるゴールとは、戦(いくさ)において相手の城を陥落させるようなイメージのものであり、それだけ重みがあるわけだが、それをめざして展開される攻防とか、知略と体力を駆使して相手ゴール(相手の城)に迫るプロセスを深く見つめて面白がるものなんだな、ということ。だから、数字を見てしか物事を考えられない向きにはあんまり楽しめないだろうな。数字はもちろん大切だが、物事は数字だけじゃないし、数字だけ見ていては物事はダメなんであって改良も革新も成長ありえないわけであり…フットボールを見るということは、そういうことなんではないか。

ところで明日深夜25:20~(7月1日の1:20~)放送の日本テレビ「月刊サッカーアース」に番組表では「終」マークが付いておるようだ。公式ページを見てもそういうアナウンスはないので模様替えするということだろうと思うが、不親切だな。
おお、明日のJリーグのセレッソ大阪VS浦和レッズはテレビ大阪でゴールデンタイムにライブ中継らしい。もちろん関西だけ。ちなみにこの試合はNHK-BSでも中継がある。

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