これはこれで面白かった昨夜の「ヤングなでしこ」

U-20女子ワールドカップのグループリーグ第2戦のニュージーランド戦、どうにもデキの悪い展開で、監督の選手起用もいじり過ぎの感あり、立て続けに2点を奪われたが追いついてドロー…しかしこれはこれで、フットボールに見慣れてない層にも面白かったんじゃないか。

逆転勝ちまで持って行けば、TV視聴者的にはさらによかったんだろうが、それでも十分、フットボールの難しさと面白さは、普段慣れてない一般視聴者にも感じられただろ。以前書いたことがあるような(10年前のように)決着をつけないところが云々…という向きはさすがにもうほとんど居ないだろ、グループリーグ戦(グループステージ)なんだから。
それにしても「なでしこ」の世代別視聴率を見ると、明らかにF3層やM3層の数字が高い。だから視聴率も稼げるわけなんだが…もちろんフル代表(男子のA代表)は全層で高く、それには劣るけれど…ここって、他の何かが得意というか頼っている(依存度の極めて高い)層なんで、非常にエポックであり時代と社会というか世間の変化を如実に表しているところ。
ニュージーランドとは普通にいろいろ差がある相手なんで、本来ならば問題ないんだが、フットボールは得てしてこういうことが起こる。それでも追いついてドローに持ち込んだのは底力がある証だろう。私は…普通に追いつけるぞ、、、最低でも追いつけ、、、って言いながら観てたけど。ニュージーランドは昨年のA代表のワールドカップでも手こずっているし、カナダと同様、なかなか強化が進んでいるチーム。試合後、2点のアヘッドを追いつかれてドローに終わったにもかかわらず、日本を相手に大いなる成果、前進、、、などとニュージーランドの監督やスタンドのサポーターが喜んでいたそうだ。日本チームはそういう存在というか位置にあるんだと、ちょっと感慨深い。
ただまぁ、試合への入り方がよくなかった感はもつ。ニュージーランド選手の体格とガツガツに対してよい準備はできていたのか?? その辺は疑問。ちょっとビビリ過ぎだろ。終盤になってようやく、ニュージーランド選手のスタミナ切れもあって本来のプレーを出し始めた選手が多かったんじゃないか。これだとトーナメントに入ったところで苦しいな。せめてベスト4には進まないといけないんだが、難しいかもな。
同点に追いついたのはコーナーキックからの道上のヘッドだったが、あの左コーナーキック、それまでは右足のインフロントでゴールに向かうボールを蹴っていた田中陽子が、突然左足のキックに変えたのがクレバーだったんだが、誰もそのことを言わないな。

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