ゴールキーパーの楢崎正剛が代表引退を表明なんだって??
2010.09.08
昨夜のグアテマラ戦前にそんな話を耳にし、実際に試合後に楢崎の口からも表明があったとか。楢崎が代表Aマッチに初出場したのは1998年初めのこと。2月のオーストラリア遠征で初キャップを記録していたけれども、我々がその姿を初めてみたのは3月の激しい風雪舞う横浜国際総合競技場でのダイナスティカップの韓国戦だった。
この試合が横浜国際(現、日産スタジアム)のこけら落とし。既に2002年ワールドカップのファイナルが行われることは確実視されていたスタジアムで、もしかしたら、どっちかと言うと、スタジアムの方に意識や関心が行ってたかもしれない。それくらい期待大!のこけら落としだったんで。激しい風雪の下でもピッチは荒れもせず美しい緑で素晴らしかったのだが、肝心のスタンドの方は屋根付きのはずなのに、その屋根のせり出しが少なくスタンドの観客も記者席も濡れまくり、という話も聞いたり。
その韓国戦では楢崎は、ミドルシュートをファンブルするミスで失点してしまいました。ちなみに試合の方は終盤に名波のコーナーキックを城が難しいヘッドを決めて、2-1で勝ったのだった。
その試合ではそんなミスのあった楢崎だが、この頃は前年のワールドカップ・アジア最終予選をフル出場した川口能活が完全にレギュラーゴールキーパー扱いで、しかし私たちなんかは楢崎の方が安定しているし、この年のワールドカップ・フランス大会(日本の初出場)では川口でなく楢崎を起用すべきじゃないか、などと議論してたものだ。結局ワールドカップ・フランス大会では川口が全試合出場して、もちろんファインセーブも連発したがクロアチア戦でのスーケルのほぼ正面シュートを(もちろん強烈なシュートだったが)ゴールに捻じ込まれたりで、、、それが川口なんだけど。川口は当たると神がかりになるが正直言って凡ミスも結構あるし、楢崎は万人ウケするスーパーセーブは少ないかもしれないが国際試合で最も必要なことは安定したミスの少ないゴールキーピングなのであって、身体的にも国際試合で抗するものを持っているし、そういうことで楢崎を推していたわけです。
その後は2000年のシドニー・オリンピック(オーバーエイジ枠で出場)と、2002年のワールドカップ・日韓大会と、楢崎がゴールマウスを守った。2006年のワールドカップ・ドイツ大会ではまた川口が。要はワールドカップとワールドカップ予選では川口と楢崎が交互にゴールマウスを守ってきたわけで。この十数年間。今年の南アフリカ大会も当然のごとく楢崎かと思っていたら、土壇場で川島の起用だったのは少々意外だったかも。川島もずっと見ているけれどね。素晴らしいところもあるし、どうかな、という部分も幾つかある。
昨年のアジア最終予選で、ホームでのウズベキスタン戦だったか、先制ゴールを奪われたシーンで右から(日本チームにとっては左サイド)のグラウンダーのクロスを楢崎は飛び出して触ろうとしなかったのだが(そしてそのクロスを決められた)あれは触るべきではなかったかと。衰えを感じた、などとスポーツ記者が安易に書くようなことを言うつもりはないが、ただちょっと。そもそもゴールキーパーの選手生命は長い。長いし、経験が非常に重要なポジション。楢崎はまだ34歳なんで、まだまだ5年はやれる。昨夜のグアテマラ戦で代表引退(というか、招集リストから外して欲しいと日本サッカー協会へ要望)ということだが、もちろん名古屋グランパスではまだまだ活躍を続けるだろうし、代表にだってピンチの時には呼ぶことだってあるだろうし、楢崎のことだから、当然そんな時のことにも備えた日々を送るだろうし。
今日でも楢崎は日本で最高のゴールキーパーだと思うよ。
| trackback (0) |
この記事のトラックバックURL
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/94
トラックバック