「J3」…構想から計画へ

J1とJ2に続く「3部」については、JFLという(Jリーグではないが)実質3部リーグが存在しているが、正しくJリーグの3部となる「J3」の計画検討が来年早々スタートするんだそうだ。

まぁこれは当然の流れだろう。J1とJ2をあわせて40チーム(40クラブ)あり、さらに(12チームでスタートという構想らしい)J3と、チーム数が多過ぎるという意見(多過ぎて人気も注目も分散する、試合のレベルが低くなる…云々)が相変わらず出て来たりするが、言いたいこともわかるが、しかしそれは相当発想の始まりがズレている。試合のレベル云々はともかくとして、人気も注目も分散する云々というのは、日本という国における旧来の全国規模スポーツリーグの古い部分というか、従来の限界性というか閉塞性のフレームの中での発想を出ていない。チーム数、プロクラブ数が多ければよいという意味ではなく、それぞれの地方の文化としてやっていこうというのがJリーグのフィロソフィーでありビジョンであり、そうなると当然「J3」という話になっていく。で、JFLはこれはアマチュアのトップリーグという明確な位置づけ(住み分け)、、、現状ではJリーグ昇格をめざすクラブ(Jリーグ準会員)とアマチュアとが混在している、まぁ言うならば、一種の歪(イビツ)なリーグとなっているんだから。
その一方で、先々月も書いたが、Jリーグ全体としての収入(収益)拡大ということもどこまで真剣に考えているのか…それは各クラブの問題でしょ、ってな感じでいるのか、、、もちろん各クラブの問題なんだが、Jリーグとしてどうそこを支えたりできるのか、そこをどう考えているんだろうか。そこが拡大されないと、挫折するクラブがどんどん出てくる…という事態になりかねない。分配金をとってみても、当然J3のクラブに対しても分配金を手当てするのだろうから、その原資を拡大しなくてはならないし、J2のクラブへの分配金についても現状よりも倍増くらいにはしたい。J1の優勝賞金だって、現状2億円だがもうちょっと上げられないか。そういう魅力と足腰をどうつくっていくのか。東南アジアでの放映権料ですか?? それも期待はするが、日本国内の経済が落ち込んでしまっている中で、どういう方策があるのか。多くの方々が指摘している(もちろん私も何度も書いているように)スタジアム基準だって、フットボールスタジアムを増やすことを本気でプライオリティを持たせることが絶対重要なことであって、その際に、何も1万人以上のキャパとかの基準を設ける必要があるのかどうか。J3の試合ならキャパ5000人だっていいじゃないか。「J3」計画は、そのあたりの考え方を変えることと並行して考えないといけないでしょ。
ちなみに「J3」の名称としては、当然「J3」という名称やら「Jチャレンジ」などというのも候補にあがっているんだそうだ。「~チャレンジ」というのは、女子リーグ(なでしこリーグ)の2部が「チャレンジリーグ」という名称を用いているんだが、日本らしい発想だが「Jリーグ」であるなら「Jチャレンジ」はおかしいだろう、、、明確に「Jリーグの3部」とする(なる)んだから。「Jチャレンジ」とか言わないで、普通に「J3」でよい。

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