「ヒートマップ」での比較と来ましたか…
2014.02.06
海外サイトで、ファーガソン監督のマンチェスター・ユナイテッドと、現在のモイーズ監督のユナイテッドと、ヒートマップで比較している画像が掲載されていて、なるほどなるほど、興味深いですな。
簡単に言うと、ファーガソン監督のユナイテッドは、ピッチ全体にほぼ満遍なく(?)赤色部分が多数存在している(たとえ赤色でなくても緑色の面積が全体的に多く、青色の部分が少ない)んだが、モイーズ監督のユナイテッドでは、いや~ビックリするくらい赤色部分が少なく、それも左右のタッチライン沿いと、中盤セントラルの位置辺りから縦に2つ…しかしハーフウェイラインを越さずに…という凄さ(笑)である。左右タッチライン沿いって言っても、ファイナルサードの奥深くには至っておらず、相手ゴール前のペナルティエリアのライン近くまでも到達していない模様。中盤セントラルの位置辺りについても、ちょうどこれはダブルボランチの2つだろうが、ハーフウェイライン手前で終わってるところがまた凄いというかナンっすな。だからフィールドプレーヤーによる赤色部分ってのがピッチ全体の中で(大雑把に言って)4エリアしかない、ってことか。んで、青色の部分があちこちに存在し、青色の部分の総面積もファーガソン監督のユナイテッドとは比べものにならないくらい大きく見える。
いや~モイーズ監督のユナイテッドの特性というか内容を、ある意味端的に表現している指標の1つかもしれない。
ピッチの中央部に赤色の部分がないっつうのもなぁ…前目も後ろも。ディフェンスラインでのボール回し、ディフェンスラインからの組み立ても、全くなくなったと見て取れるのも特筆すべきことだろう。これを見た人も言っているが、ファーガソン監督のユナイテッドは選手全体にスペースをカバーし合う意識、スペースを使う意識があったんじゃないかって…そうですな。モイーズ監督では、ボールの動かし方や展開も制約がビッシリしてんじゃないのか(ビッシリしてるというよりも、ガチガチに監督から制限されている??)って感じもする。トップの後ろは4-4の2ラインで、縦にしか行っちゃいかんのだろ?? って感じ。大昔の太古の(私らが子どもの頃の)棒を縦に前後させるだけのサッカーゲームを彷彿させますな。こりゃ、相手チームに普通にインテリジェンスがあれば、ユナイテッドの選手の間に間に入り込んでいけば、相当グチャグチャにできますな。…はぁ、それって香川とか、一番得意なプレーじゃんか。攻撃面でも、前目の選手が下りてきてボールを受けようとしても(例えば香川が)その意味や意図もわかってないんだろう。コーチングスタッフがわからないのか、周囲の選手たちも含めてわからんのか、その辺は知らん。とにかく、それぞれのファーストポジションから、個人個人での行き当たりばったり。それがよく表れているんじゃないか。当然そこには連動性やインテリジェンスはない、どれくらい昔か言えないくらい旧式のフットボール。世界有数のクラブが、そんな超・時代遅れのフットボールやってていいんですかね。革新的なフットボールをやらなきゃいけないとは言わないが、せめてモダン・フットボールの片りんを示さないでどうするよ。
ところで先週末のユナイテッドのストーク・シティ戦で、ファン・ペルシとルーニーがともに揃ってスタメン出場したわけだが、ファン・ペルシからルーニーへのパスが試合を通じて3本しかなかった、、、しかもセンタースポットからの3本(…ってことは、キックオフ時の3回だけってことじゃないのか?? 2失点したから計3回)っていう驚愕の分析画像がどっかにアップされていたが、いや~これも信じられない凄さだ。その信ぴょう性はどうかっていうところはあるが、本当に実際そうだったなら、まったくもって素晴らしいチームづくりですな。
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