さくら



ほとんど終わっちゃいましたね、さくら。
この景色、すでに懐かしいでしょ。

日本人はさくらが好きですよね。
伝統とか習慣とか、そういう理屈は、まったく関係なく、
満開の桜の下にいると、なんともいえない満足感に
浸れる気がします。

すでに何年も前の話になりますが、この時期、私の親友は
生きて帰れないかもしれない、大手術のため、入院しました。

入院する直前、私は満開の桜の下で、彼女を撮影しました。

彼女が生還できなかったら、私はさくらが嫌いに
なっていたかもしれません。

幸いなことに、私は、今でもさくらが好きです。

私は女の子を産んだら「桜」という名前をつけたいと思っていました。
というくらい私も桜という響きが好きです。
満開の桜を眺めるのも好きです。
葉桜になってしまうとなにか寂しく、また来年の満開の桜を見たい、と鬼が笑うような気持ちになります。
なな号さんの桜への思いは意味深いものだったのですね。

はいそうです、意味深いものです。つくづく人生を考えるきっかけになりました。

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