やさしさ



「じゃ、今からちょっと練習します」
レコーディングがスタートする直前、スタジオのピアノの前に
座るやいなや、彼女は、はっとするぼど力強く、歯切れの良い音を
奏で始めた。
しかも私には、その音が、練習曲と思えないほどの、
情感も感じられた。

私の表情に気付き「あ、びっくりしました?」
「この練習曲は、スポーツ選手の、トレーニングみたいな
ものなんですよ。激しいでしょ。でも、クラッシックを
学ぶ時、これくらい強い音が出せなければ、優しい音も
出せないと、教えられるんですよ」と彼女は、説明してくれた。

なるほど、それは、人間の生き方そのものではないか。
様々な試練は、芯の強い人間を形成し、だからこそ
そういう人間は、他人に対して、優しい愛情表現が
できるようになる。

まるで彼女のピアノの音色のように。

白井貴子さんは、25周年記念「TAKAKO & THE CRAZY BOYS」
ツアーを今年の10月にスタートする。

http://www.takako-shirai.jp/25th/index.html




| Photo | 12:00 AM | comments (3) | trackback (0) |
コメント
白井貴子さんのピアノはクラシック仕込なんですか、知りませんでした。
アコースティックの楽器は私も少々やっていましたが、ピアノは弦楽器と同じで、基本はクラシックで学ばないと、ポップスも現代の曲も弾けないのですね。
| 大ママ | URL | 2006年07月14日 05:34 PM | 81NpUPOc |

そうです、白井貴子さんはクラッシック仕込みです。でも、ビートルズとか、ポップばかり弾いていたそうです。
| なな号 | URL | 2006年07月14日 10:15 PM | p2REX81Y |

「ポップばかり」は打ち損じです。「ポップスばかり」が正しいです、すいません。
| なな号 | URL | 2006年07月14日 10:17 PM | p2REX81Y |


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